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公務員は退職後に失業保険をもらえる?33年勤務した私が申請しなかった理由

公務員を退職しても、民間会社員と同じ失業保険を必ず受け取れるわけではありません。

私は2026年3月末、55歳で33年間勤めた地方公務員を早期退職しました。しかし、退職後にハローワークで失業手当を申請していません。正規職員として勤務していた間、雇用保険に加入していなかったためです。

ただし、「公務員は全員、退職後の給付が一切ない」と理解するのも正確ではありません。退職手当が雇用保険の失業給付相当額より少ない場合には、条件を満たせば「失業者の退職手当」が支給される制度があります。また、公的機関で働く人でも、雇用形態によっては雇用保険に加入しています。

この記事では、私が失業手当を申請しなかった理由と、公務員退職後に確認すべき制度を、実体験と公的資料をもとに整理します。

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結論:正規公務員は原則として雇用保険の失業手当の対象外

正規の国家公務員や地方公務員は、一般に雇用保険の適用から除外されています。退職時に公務員独自の退職手当制度があり、雇用保険の失業給付を上回る保護があると考えられているためです。

そのため、正規公務員として働いた期間について雇用保険料を納めていなければ、民間会社員のように離職後の基本手当、いわゆる失業保険を申請することはできません。

私は在職中に雇用保険へ加入しておらず、退職後も失業手当の申請手続きをしませんでした。退職前後に実際に行った健康保険や国民年金などの手続きは、55歳の公務員が早期退職前後にした手続きで時系列にまとめています。

公務員でも失業者の退職手当を受け取れる場合がある

公務員には、雇用保険の代わりとなる「失業者の退職手当」という制度があります。ただし、退職した公務員なら誰でも通常の退職手当に上乗せして受け取れる制度ではありません。

地方公務員の場合は各自治体の条例に基づきます。栃木県の条例でも、一般の退職手当などの額が雇用保険の基本手当相当額に満たない人が、一定期間内に失業している場合を対象としています。

  • 原則として12か月以上勤務して退職している
  • 一般の退職手当が雇用保険の失業給付相当額より少ない
  • 働く意思と能力があり、求職活動をしている
  • 原則として退職日の翌日から1年以内に失業している
  • ハローワークで失業の認定を受ける

教育委員会が発行する受給資格証などを使い、ハローワークで失業認定を受ける仕組みを設けている自治体もあります。具体的な要件や申請先は、勤務していた自治体や教育委員会の人事担当へ確認する必要があります。

参考:栃木県「職員の退職手当に関する条例」第12条

33年勤務した私は失業者の退職手当も申請しなかった

私は正規の地方公務員として33年間勤務し、55歳で早期退職しました。退職時には勤続年数に応じた退職手当を受け取っています。

私の場合、退職手当が「雇用保険の失業給付相当額に満たない」という状況ではありませんでした。そのため、失業者の退職手当を申請する対象ではないと判断しました。

さらに、私は退職後に再就職する予定がなく、FIRE生活へ移りました。失業給付でいう「失業」とは、単に仕事を辞めて無職であることではなく、働く意思と能力があるのに就職できない状態をいいます。求職活動をしていない私の状態とは異なります。

確認項目私の実例
退職時の年齢55歳
公務員としての勤続年数33年
雇用保険への加入なし
退職手当受給
退職後の求職活動なし
失業手当・失業者の退職手当の申請なし

これは33年間勤務してから早期退職し、再就職を希望しなかった私のケースです。勤続期間が短い人や退職手当が少ない人、再就職を希望する人は結論が異なる可能性があります。

非常勤職員や会計年度任用職員は扱いが異なる

「役所や学校で働いていたから失業保険はない」と一律に判断してはいけません。非常勤職員、会計年度任用職員、臨時職員などは、勤務時間や任用期間、退職手当制度の適用状況によって雇用保険へ加入している場合があります。

自分が対象だったか分からない場合は、次の資料で確認できます。

  • 毎月の給与明細に雇用保険料の控除があるか
  • 雇用保険被保険者証を受け取っているか
  • 勤務先から離職票が発行されるか
  • 勤務先の人事・給与担当者からどの制度の説明を受けたか

名称が「公務員」かどうかだけでなく、実際の任用形態と加入記録を確認することが重要です。

早期退職前に確認したい5項目

公務員を早期退職するなら、退職届を出す前に次の5点を勤務先へ確認しておくと安心です。

  1. 自分は雇用保険に加入しているか
  2. 退職手当の見込額はいくらか
  3. 失業者の退職手当の対象になる可能性があるか
  4. 対象の場合、受給資格証をどこで受け取るか
  5. 退職後に本当に求職する予定があるか

特に、失業者の退職手当は通常の退職手当とは別の条件で判定されます。該当する可能性がある人は、退職後ではなく退職前から人事担当者へ相談したほうが手続きしやすくなります。

私は失業手当を受け取らない前提で、退職後に必要な健康保険料、国民年金、住民税、生活費を準備しました。退職後の国民年金については、公務員を55歳で退職後、国民年金はいくらかで実額を公開しています。

まとめ

正規公務員は原則として雇用保険の適用外であり、退職後に民間会社員と同じ失業手当を受け取ることはできません。

一方、一般の退職手当が雇用保険の失業給付相当額より少なく、求職活動をしている場合は、「失業者の退職手当」を受け取れる可能性があります。非常勤職員など、雇用保険へ加入している公務員もいます。

私は55歳まで33年間勤務し、退職手当を受け取ったうえで再就職を希望しなかったため、どちらの手当も申請しませんでした。公務員という名称だけで判断せず、雇用保険の加入記録、退職手当、求職の意思の3点を確認してください。

※制度の適用や必要書類は、任用形態、勤務先、自治体、退職時期によって異なります。個別の受給資格は、勤務先の人事担当者や管轄のハローワークへ確認してください。