住宅ローンを完済した持ち家なら、退職後の住居費はほとんどかからない。
以前の私は、そんなイメージを持っていました。
たしかに、家賃や住宅ローンの返済がないことは、FIRE後の大きな安心材料です。しかし、持ち家にも税金や保険、設備交換、大規模な修繕費がかかります。
我が家は2002年に建てた軽量鉄骨造、延べ床面積約40坪の2階建て住宅です。築15年目に屋根と外壁をまとめてリフォームし、同時期の防蟻施工を含めて約200万円かかりました。
この記事では、実際の見積書で確認した費用、工事を決めた理由、持ち家でFIREするうえでの修繕費の考え方を紹介します。
築15年・40坪の屋根外壁リフォーム費用は約200万円
2017年に行った工事の費用は、次のとおりです。
| 内容 | 実際の費用 |
|---|---|
| 屋根・外壁工事 | 約187万円 |
| 防蟻施工 | 約15万円 |
| 合計 | 約202万円 |
この記事では、読みやすさを優先して合計額を「約200万円」と表記しています。
屋根・外壁工事だけなら約187万円です。防蟻施工は別工事でしたが、同じ時期に行った住宅メンテナンスとして合計すると約202万円になりました。
細かな金額まで並べると分かりにくくなるため、ここでは実際の見積書をもとに、全体の費用感が伝わる数字だけを掲載しています。
築15年でリフォームを決めた理由
工事のきっかけは、家を建てた住宅メーカーによる定期点検でした。
外壁パネルの継ぎ目に使われているシーリングを見ると、ひび割れや肉やせが確認できました。営業上の提案という面もあったと思いますが、劣化は自分の目でも分かりました。
シーリングの劣化を放置して雨水が入り込むと、外壁材や下地まで補修が必要になる可能性があります。大きな不具合が起きてから直すより、傷みが浅いうちに手を入れたほうがよいと判断しました。
屋根と外壁を同時に工事した
屋根と外壁の工事には、建物の周囲に足場を組みます。
別々の時期に工事をすると、そのたびに足場代がかかります。我が家では屋根、外壁、シーリング、雨樋などを同じ時期に施工し、一度の足場でまとめました。
結果として、費用と工期の両方を抑えやすい選択だったと思います。
実際に行った工事内容
主な工事内容は次のとおりです。
- 外周足場と飛散防止ネットの設置
- 屋根の高圧洗浄、補修、塗装
- 外壁の高圧洗浄、補修、塗装
- 外壁目地のシーリング打ち替え
- 雨樋や破風板などの塗装
- 廃材処理と現場管理
見積金額だけを見るのではなく、どこまでが工事範囲に含まれているかを確認することが大切です。
とくに、足場、シーリング、付帯部分の塗装、追加工事の扱いは、見積書によって差が出やすい部分です。
40坪なら必ず200万円になるわけではない
同じ40坪の住宅でも、費用は建物ごとに変わります。
- 屋根と外壁の実際の施工面積
- 塗料の種類と耐久年数
- シーリングの劣化状況
- 下地補修の有無
- 足場の組みやすさ
- 雨樋や破風板など付帯部分の範囲
我が家の約200万円は、軽量鉄骨造、約40坪、築15年という条件での一例です。相場を判断するときは、総額だけでなく工事範囲や使用する塗料まで比較したほうがよいでしょう。
現役時代に大きな工事を済ませた
リフォームを行った当時、私はまだ公務員として働いていました。
給与収入がある現役時代と、資産を取り崩しながら暮らすFIRE後では、同じ200万円でも心理的な負担が違います。
退職後に突然大きな修繕が必要になるより、安定した収入があるうちに工事を終わらせておきたいと考えました。
もちろん、屋根や外壁を必ず退職前に直すべきという意味ではありません。我が家では実際に劣化が確認でき、支払いにも無理がなかったため、その時点で工事を決めました。
リフォーム後も住宅設備の交換は続く
屋根と外壁をリフォームしても、持ち家の修繕が終わるわけではありません。
我が家ではその後も、浄化槽のブロア、給湯器、トイレなどの交換が発生しました。外装とは別に、住宅設備にも寿命があります。
持ち家は家賃がかからない一方で、修繕の時期と金額が一定ではありません。「住宅ローンがないから住居費はゼロ」と考えないことが大切です。
FIRE後の修繕費は現金で備える
我が家では、将来の修繕に備えて月1万5,000円から2万円程度を修繕予算として考えています。
給湯器や水回りなど、数年以内に必要になる可能性がある費用は現金で確保します。必要な時期に株式市場が下落している可能性もあるため、近い将来に使う修繕費まで投資に回すつもりはありません。
工事の予定が近づいたら、必要額を早めに現金へ移しておく。これが持ち家でFIRE生活を続けるうえで安心できる方法だと考えています。
リフォームから9年後に確認していること
築15年目の工事から、2026年で約9年が経過しました。
一度リフォームしても、屋根や外壁が永久にもつわけではありません。次の工事時期を年数だけで決めず、現在の状態を見ながら判断するつもりです。
定期的に確認しているのは、次のような変化です。
- 外壁を触ったときに白い粉が付かないか
- シーリングにひび割れや肉やせがないか
- 塗装に剥がれや膨れがないか
- 屋根や雨樋に異常がないか
- 室内に雨漏りを疑う変化がないか
自分で確認できるのはあくまで目安です。異常を感じた場合は専門業者に点検を依頼し、全面工事が必要なのか、部分補修で済むのかを確認します。
まとめ|屋根・外壁と防蟻施工で約200万円
我が家の実例をまとめます。
- 軽量鉄骨造、延べ床面積約40坪の2階建て住宅
- 築15年目に屋根と外壁をまとめてリフォーム
- 屋根・外壁工事は約187万円
- 防蟻施工を含めた合計は約202万円
- 屋根と外壁を同時に施工して足場を共用
- FIRE後の修繕に備えて月1万5,000円から2万円を予算化
約200万円は小さな金額ではありません。それでも、劣化を確認した段階で修繕し、安定した収入があるうちに支払いを済ませたことは、我が家にとってよい判断でした。
戸建てのリフォームを検討するときは、総額だけでなく、工事範囲、塗料、シーリング、保証、足場、追加工事の有無まで確認することをおすすめします。
持ち家でFIREを目指す場合も、住宅ローンだけでなく、その後の維持費と修繕費まで資金計画に入れておく必要があります。
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