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55歳のねんきん定期便を確認|早期退職したら年金見込額はどうなる?

2025年11月、55歳の誕生月に「ねんきん定期便」が届きました。

私は33年間働き、2026年3月、55歳で早期退職しました。

退職前に届いたねんきん定期便を見ると、65歳から受け取る年金の見込額が記載されています。

ところが、ここで一つ疑問が出てきました。

この金額は、55歳で仕事を辞めた今でもそのままなのだろうか?

50歳以上のねんきん定期便に書かれている「年金見込額」には、意外と見落としやすい前提があります。

この記事では、実際に55歳で届いたねんきん定期便をもとに、

  • 50歳以上の年金見込額はどう計算されるのか
  • 早期退職すると何が変わるのか
  • 定期便の数字をそのまま老後資金計画に使っていいのか

を考えてみます。

※この記事は私自身の経験をもとにしたものです。年金額や加入状況は人によって異なります。実際の受給額については、日本年金機構や加入している年金制度で確認してください。

55歳で届いたねんきん定期便の内容

私に届いた2025年度のねんきん定期便では、これまでの年金加入期間は34年4か月でした。

項目55歳時点の内容
年金加入期間34年4か月
65歳からの年金見込額年間約246万円
月額換算約20万5,000円
その後55歳で早期退職

そして65歳からの老齢年金の見込額は、年間約246万円

月額にすると、およそ20万5,000円です。

33年間働いてきた結果として見ると、

「これなら老後もある程度の収入があるな」

と思える金額です。

しかし私は、この定期便を受け取った約4か月後、55歳で早期退職しました。

ここで重要なのが、ねんきん定期便に書かれた「見込額」の意味です。

ちなみに、私のねんきん定期便にはこれまでの保険料納付額も記載されていました。約1,739万円という数字を見て「年金は何歳で元が取れるのか?」も考えてみました。
→【ねんきん定期便を見たら保険料を1,700万円以上払っていた|年金は何歳で元が取れる?】

50歳以上のねんきん定期便は「今のまま60歳まで」が前提

50歳以上のねんきん定期便には、老齢年金の「見込額」が表示されます。

ただし、これは単純に、

「今まで払った分だけで将来もらえる金額」

ではありません。

現在の加入条件が続くものとして計算された将来の見込額です。

日本年金機構の「ねんきんネット」の「かんたん試算」でも、現在と同じ条件で60歳まで年金制度に加入し続けるという前提で試算されます。

つまり、55歳で会社員として働いている人なら、

その状態が60歳まで続く

という将来を想定した数字が表示されているわけです。

私はその途中、55歳で仕事を辞めました。

当然、前提条件が変わります。

55歳で早期退職すると見込額どおりにならない可能性がある

私の場合、55歳から60歳までの5年間、退職前と同じように厚生年金へ加入することはありません。

そのため、

55歳のねんきん定期便に書かれていた約246万円を、そのまま65歳から受け取れるとは考えない方がいい

ことになります。

これは早期退職を考えている50代にとって、かなり重要なポイントだと思います。

例えば、

ねんきん定期便では65歳から月20万円ある。
だから仕事を辞めても大丈夫だろう。

と判断したとしても、その見込額自体が「60歳まで現在の条件が続く」ことを前提としていたら、計画がずれる可能性があります。

早期退職するなら、退職後の条件で改めて年金額を確認する必要があります。

早期退職後の年金額はどう確認する?

将来の働き方が変わる場合は、「ねんきんネット」で条件を変更して試算できます。

「詳細な条件で試算」では、

  • 今後どの制度に加入するか
  • どのくらいの収入で働くか
  • 何歳まで働くか
  • 何歳から年金を受け取るか

などを設定できます。

50代で退職する人なら、定期便に書かれた数字を見るだけでなく、

「仕事を辞めた後」という条件で試算する

ことが大切です。

ただし、共済組合への加入期間がある場合などは、ねんきんネットの試算に制約があります。日本年金機構も、共済加入歴などによって年金事務所での試算と金額が異なる場合があると案内しています。

私は元公務員なので、この点も確認しながら考える必要があります。

共済加入期間がある私は「ねんきんネット」で試算できなかった

私は長年公務員として働いていたため、共済組合への加入期間があります。

そのため、私の場合は「ねんきんネット」で将来の年金額を自由に試算することができませんでした。

日本年金機構によると、共済組合の加入期間については年金見込額の試算に制約があり、全期間が共済加入期間の人は、原則として年金見込額試算機能を利用できません。

では、早期退職した場合の年金額をどう調べたのか。

私は退職を考え始めた約2年前、加入していた共済組合に直接電話して相談しました。

その際、

  • 53歳で退職した場合
  • 54歳で退職した場合
  • 55歳で退職した場合
  • 56歳で退職した場合
  • 57歳で退職した場合

という5つのケースで年金見込額を試算してもらいました。
→【55歳で早期退職すると年金はいくら減る?53〜57歳の5パターンを実際に試算】

さらに、

「退職後も60歳まで国民年金保険料を納め続ける」

という条件も加えて計算してもらいました。

電話口ですぐ金額を教えてもらうのではなく、後日、ケースごとに整理された資料が郵送され、私の場合は1週間ほどで届きました。

これによって、

「何歳で退職すると、その後の年金がどのくらいになるのか」

を具体的に比較できるようになりました。

それまで漠然としていた早期退職が、数字で判断できる現実的な選択肢になったのを覚えています。

早期退職を考えていて、ねんきんネットだけでは十分な試算ができない場合は、自分が加入している、または加入していた年金制度の窓口へ相談してみる価値があると思います。

※上記は私が実際に相談した際の経験です。対応内容や試算方法、回答までの日数などは、加入制度や時期によって異なる可能性があります。

それでも早期退職を選んだ

では、年金が減る可能性があるなら、60歳まで働いた方が得だったのでしょうか。

少なくとも私は、そうは考えませんでした。

年金を増やすことだけを目的にすれば、働き続ける方が有利でしょう。

しかし、お金には使える時間があります。

55歳から60歳までの5年間と、75歳から80歳までの5年間は、同じ5年間でも私にとって価値が同じとは思えません。

健康で自由に動ける可能性が高い今の時間を、自分のやりたいことに使いたい。

そのため私は、年金額の最大化よりも55歳で自由になることを選びました。

私が55歳で定年を待たず早期退職した理由はこちらにまとめています。

55歳で公務員を早期退職|33年働いて定年を待たなかった5つの理由

私は年金を60歳から繰り上げ受給する予定

さらに私は現在、老齢年金を65歳まで待つのではなく、60歳から繰り上げ受給する予定です。

60歳から受給すれば年金額は減ります。

それでも、

  • 損益分岐年齢
  • 税金や社会保険料
  • 住民税非課税
  • 60代のお金の価値
  • 投資
  • インフレ
  • 健康寿命

まで含めると、私には60歳受給が合っていると考えています。

単純に「81歳より長生きしたら損」といった比較だけでは決められないと思っています。

年金の繰り上げ受給をどう判断したのか、7つの材料から詳しく整理しました。
年金は60歳から繰り上げる?「損益分岐81歳」だけで決めない7つの判断材料

2026年11月のねんきん定期便で答え合わせする

そして、この記事には続きがあります。

2025年11月に届いた定期便は、私がまだ働いていた時のものです。

2026年3月に早期退職しました。

今年も誕生月の11月ごろには、次のねんきん定期便が届くはずです。

そこで、

退職前と退職後で、年金見込額が実際にどう変わったのか

を比較してみるつもりです。

制度上の計算だけではなく、同じ人間のねんきん定期便を退職前後で比較できます。

届いたら、この記事にも結果を追記します。

まとめ|50代で早期退職するなら「見込額」の前提を確認する

55歳で届いた私のねんきん定期便には、65歳から年間約246万円という見込額が書かれていました。

しかし、その後私は55歳で早期退職しました。

50歳以上のねんきん定期便に表示される年金見込額は、その後の働き方によって変わる可能性があります。

早期退職を考えているなら、

「定期便に○万円と書いてあるから大丈夫」

で終わらせず、

その金額がどんな前提で計算されているのか

まで確認した方がいいでしょう。

私自身、2026年11月に次のねんきん定期便が届いたら、退職前後の金額を比較します。

55歳で仕事を辞めたことで、年金見込額は実際にいくら変わるのか。

私も楽しみにしています。

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