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55歳で早期退職すると年金はいくら減る?53〜57歳の5パターンを実際に試算

「50代で早期退職したい。でも、年金がどれくらい減るのかわからない」

私自身、早期退職を考えていたとき、これが大きな不安の一つでした。

数年早く仕事を辞めれば、その分だけ厚生年金の加入期間は短くなります。

でも、

53歳で辞めたらいくら?
54歳なら?
55歳なら?
57歳まで働いたら?

具体的な数字がわからなければ、本当に辞めて大丈夫なのか判断できません。

そこで私は退職する約2年前、加入していた共済組合に電話で相談しました。

すると、

53歳・54歳・55歳・56歳・57歳で退職した場合の5パターン

について、年金見込額を試算してもらうことができました。

後日届いた資料を比較した結果、私は最終的に55歳で早期退職しました。

この記事では、そのとき実際に試算してもらった5ケースを比較します。

「50代で数年早く仕事を辞めたら、将来の年金はいくら変わるのか」

早期退職を考えている人の一つの実例として参考になればと思います。

※この記事で紹介する金額は、私が2024年に共済組合へ依頼した個別の試算結果です。当時の法令、給与等の条件をもとにした試算で、現在や将来の年金額を保証するものではありません。

早期退職を考えたとき、年金額がわからなかった

私は30年以上公務員として働いてきました。

50代になり、早期退職を現実的に考えるようになりましたが、一つ困ったことがありました。

自分が今仕事を辞めたら、将来の年金はいくらになるのかがわからない。

私は共済組合への加入期間が長いため、「ねんきんネット」で希望する形の試算ができませんでした。

そこで、加入していた共済組合へ直接電話しました。

「早期退職を検討しているので、退職する年齢ごとの年金額を知りたい」

と相談したところ、複数のケースで試算してもらえることになりました。

お願いしたのは、

53歳から57歳まで、1年刻みの5パターンです。

電話口で金額を教えてもらったのではなく、後日、ケース別にまとめた資料が郵送されました。

1週間程度だったと記憶しています。

これが、私の早期退職を考えるうえでかなり役立ちました。

53〜57歳で退職した場合の年金を5パターン比較

試算してもらった結果がこちらです。

退職年齢65歳から受給60歳から繰り上げ
53歳2,092,493円1,590,294円
54歳2,134,861円1,622,494円
55歳2,177,230円1,654,695円
56歳2,219,598円1,686,895円
57歳2,261,966円1,719,094円

私は最終的に、表の中央にある55歳退職を選びました。

資料を作ってもらった当時は、まだどの年齢で辞めるか決めていません。

だからこそ、53〜57歳を同じ条件で比較できたことに意味がありました。

試算条件|退職後も60歳まで国民年金を納める

この表を見るうえで、非常に重要な条件があります。

共済組合には、

退職後も60歳になるまで国民年金保険料を納める

という前提で計算してもらいました。

また、退職するまでの給与や期末手当などについては、直近の金額がそのまま続くものとして試算されています。

日本国内に住む20歳以上60歳未満で厚生年金に加入していない人は、原則として国民年金に加入します。

つまり今回の比較は、

仕事を辞めたら年金そのものへの加入もやめる

という条件ではありません。

厚生年金への加入は退職時点で終了する一方、60歳までは国民年金を納める前提です。

私が実際に早期退職後の生活を考えるうえでも、この条件の方が現実的でした。

1年長く働くと、65歳からの年金は年約4万2,000円増えた

5ケースを並べてみると面白いことがわかります。

65歳から受給する場合、

53歳退職 2,092,493円
54歳退職 2,134,861円
55歳退職 2,177,230円
56歳退職 2,219,598円
57歳退職 2,261,966円

でした。

私の試算では、1年長く働くごとに年金年額が約4万2,000円ずつ増える結果になっています。

53歳退職と57歳退職を比較すると、その差は、

年間169,473円

です。

月額換算すると、およそ1万4,100円

つまり、この試算では4年間長く働くことで、65歳以降の年金が月約1万4,000円増える計算でした。

私には「4年間」と「月約1万4,000円」の比較が重要だった

もちろん、

「4年働いても月1万4,000円しか増えない」

と単純に判断する話ではありません。

働き続ければ、その4年間には給与収入があります。

退職金が変わる可能性もありますし、社会保険料、税金、資産運用、勤務先の制度なども関係します。

人によって条件は全く違います。

ただ、私にとって重要だったのは、

「あと何年働けば年金はいくら増えるのか」

を具体的な数字で見られたことでした。

それまでは、

今辞めると年金が大幅に減って老後に困るのではないか

という漠然とした不安がありました。

しかし実際の数字が出ると、

「この差なら、自分は時間を取る」

という判断ができるようになりました。

年金額を最大化することだけが人生の目的ではありません。

私は、55歳からの自由な時間にも大きな価値があると考えました。

55歳で公務員を早期退職|33年働いて定年を待たなかった5つの理由

60歳から繰り上げた場合も5ケースを比較してもらった

私は当時から、65歳まで待たずに年金を繰り上げて受け取ることも考えていました。

そこで共済組合の資料には、60歳から繰り上げ受給した場合の試算も記載されています。

53歳退職なら約159万円。

55歳退職なら約165万円。

57歳退職なら約172万円。

私が実際に選んだ55歳退職では、

65歳から:約217万7,000円

に対して、

60歳から:約165万5,000円

という試算でした。

差は約52万3,000円です。

これは24%の減額に相当します。

現在も、昭和37年4月2日以降生まれの人が60歳ちょうどで繰り上げ請求する場合、老齢基礎年金・老齢厚生年金は原則として24%減額され、その減額は生涯続きます。

私は現在も、60歳から繰り上げ受給する予定です。

ただし、これは単純に年金額だけを比較して決めたわけではありません。

損益分岐、税金、社会保険料、投資、インフレ、健康寿命なども含めて考えています。

年金は60歳から繰り上げる?「損益分岐81歳」だけで決めない7つの判断材料

55歳退職のケースが、後に本当に自分のケースになった

この資料を作ってもらった時点では、

53歳で辞めるのか、54歳なのか、55歳なのか、まだ決まっていませんでした。

だから5ケースをお願いしました。

その中の一つが、

「55歳まで勤務した場合」

です。

そして約2年後。

私は本当に55歳で退職しました。

今改めてこの資料を見ると、単なるシミュレーションだった5つの未来の中から、一つを自分で選んだことになります。

年金の数字がわかったから早期退職した、というわけではありません。

しかし、

「辞めても将来このくらいの年金がある」

という目安を数字で確認できたことで、早期退職が一気に現実的になったのは確かです。

ねんきん定期便だけでは早期退職後の年金額がわからないこともある

50歳以上の「ねんきん定期便」には将来の年金見込額が掲載されています。

ただし、その見込額は原則として、現在加入している年金制度へ60歳まで同じ条件で加入し続けると仮定して計算されています。

つまり55歳で働いている人の定期便なら、

60歳まで現在の働き方を続ける

ことが前提になっています。

55歳で退職するなら、その前提自体が変わります。

早期退職を考えている人ほど、定期便に記載された数字をそのまま老後資金計画に使わず、退職後の条件で試算することが重要だと思います。

55歳のねんきん定期便を確認|早期退職したら年金見込額はどうなる?

「年金が減るから辞められない」を数字に変える

早期退職を考えていると、不安はいくらでも出てきます。

特に年金は数十年先まで関係するので、

「辞めたら老後が大変なことになるのではないか」

と思いやすいところです。

でも私の場合、一番役立ったのは、

不安を数字にしたこと

でした。

53歳ならこの金額。

54歳ならこの金額。

55歳ならこの金額。

56歳、57歳ならここまで増える。

数字が並ぶと、

どの選択肢なら自分は納得できるのか

を考えられます。

「なんとなく不安だから働き続ける」のと、

「年金はこれだけ変わる。そのうえで働くことを選ぶ」

のでは、同じ選択でも意味が全く違うと思います。

早期退職を考えるなら、自分の条件で試算する

今回紹介した数字は、あくまで私の場合です。

収入、加入期間、退職年齢、配偶者、年金加入歴などが違えば金額も変わります。

私の数字をそのまま自分に当てはめることはできません。

大切なのは、

自分の条件で数字を確認すること

です。

ねんきんネットなどで試算できる人は、将来の働き方や受給開始年齢を変えて比較する方法があります。

私のように加入歴などの事情で希望する試算が難しい場合は、加入している、または加入していた制度の窓口に相談してみるのも一つの方法です。

私は電話一本から始めました。

その結果、5つの未来を数字で比較できました。

まとめ|私は5パターンを比較して55歳を選んだ

私が早期退職を考えていたとき、共済組合に依頼した試算では、65歳から受け取る年金は、

53歳退職:約209万円

55歳退職:約218万円

57歳退職:約226万円

という結果でした。

53歳から57歳まで4年間働き続けた場合の差は、年間約17万円。

月額では約1万4,000円でした。

その数字を見て、私は年金を最大化するために働き続けるのではなく、55歳で自由になることを選びました。

もちろん、早期退職の判断は年金だけではできません。

生活費、資産、健康、家族、仕事への考え方。

すべてを考える必要があります。

それでも、

「辞めたら年金がどうなるかわからない」

という不安を、

「55歳ならこの金額になる」

という数字に変えたことは、私にとって非常に大きな一歩でした。

早期退職を考えているなら、まず将来の数字を確認してみる。

私はそこから、FIREへの道が具体的になりました。

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