私たち夫婦には子どもがいません。
現在、夫婦ともに55歳です。
そして今、私は「子どもがいなくて寂しい」「子どもを持てばよかった」とは感じていません。
むしろ逆です。
子どもがいなかったからこそ、今の自由な生活ができている。
そう感じることが年齢を重ねるほど増えてきました。
もちろん、子どもがいる人生を否定するつもりはありません。
子どもを育てたからこそ得られる喜びや感動も、きっとたくさんあるでしょう。それは子育てを経験していない私には分からない世界です。
だからこの記事は、
「子どもなんていない方がいい」
と主張するものではありません。
子どもがいない夫婦として55歳まで暮らしてきた一人の人間が、
「私はこの人生でよかった」
と感じている理由を書いてみたいと思います。
結論|55歳の今、私は「子どもがいない人生でよかった」と思っている
結論から言えば、私は現在の生活に満足しています。
子どもがいないことを後悔していません。
それどころか、街中や旅行先などで子育て中の親子を見ると、
「私たちには、この大変さがないんだな」
と感じることがあります。
泣いている子どもを抱いて困っている親。
騒ぐ子どもを注意している親。
重そうに子どもを抱えながら荷物を持って歩いている人。
もちろん、その大変さ以上の幸せを感じている親もたくさんいるでしょう。
それでも私自身について考えれば、その大変さや責任がないことをありがたいと思います。
そして、お金。
時間。
旅行。
趣味。
仕事。
夫婦関係。
人生のさまざまな部分を振り返ると、子どもがいなかったことが現在の自由につながっていると感じています。
子どもがいない人生でよかったと思う7つの理由
① 子どものことで悩むことがない
お金でも時間でもなく、私が最初に挙げたいのがこれです。
子どもに関する悩みがありません。
私はこれまでの人生で、子育てに悩む親を数多く見てきました。
そこで感じたのは、子どもについての悩みは、ときに親にとって非常に大きなものになるということです。
子どもが言うことを聞かない。
学校生活がうまくいかない。
友人関係で悩む。
進路について悩む。
親子関係そのものがうまくいかない。
子育ては、親が努力すれば必ず思い通りになるものではありません。
だからこそ、子どものことで深く悩んでいる親を見ると、
「この悩みが私たち夫婦にはない」
ということを実感します。
これは私にとって、かなり大きなことです。
街中でも同じです。
子どもが泣いている。
騒いでいる。
親が何とか落ち着かせようとしている。
疲れていても子どもを抱かなければならない。
そんな場面を見るたびに、子育てには日常的に大きなエネルギーが必要なのだと思います。
私たちには、それがありません。
静かに暮らしたければ静かに暮らせる。
出かけたければ出かけられる。
休みたければ休める。
誰かを育てる責任を背負っていない。
55歳になった今、そのことを大きなメリットだと感じています。
② お金を夫婦二人の人生と資産形成に使える
子どもを育てるには、お金がかかります。
食費、衣服、住居、習い事、学校、進学。
どこまでお金をかけるかは家庭によって大きく違いますが、子どもがいれば夫婦二人だけの場合にはない支出が長期間続きます。
私の場合、この違いは人生を大きく変えたと思っています。
私は30代後半から投資を始めました。
ただ、最初から順調に資産が増えたわけではありません。
むしろ、資産形成が大きく進んだのは40代後半から50代にかけてでした。
もし30歳ごろに子どもが生まれていたらどうだったでしょう。
私が40代になるころには子どもも成長し、やがて高校、大学と、教育にお金が必要になりやすい時期を迎えます。
住居についても、夫婦二人だけで暮らす場合と、子どものいる家庭では必要な広さが違ってくるでしょう。
そうした時期に、私たちは夫婦二人だった。
だからこそ、生活に必要なお金とは別に、余裕資金を投資へ回すことができました。
もちろん、
「子どもがいない=資産が増える」
という単純な話ではありません。
収入、支出、投資方法、相場環境など、さまざまな要因があります。
それでも私自身の人生を振り返れば、子どもがいなかったことは資産形成を進めやすかった大きな要因の一つだったと思っています。
そして、その経済的な余裕が、最終的には50代で仕事を辞めるという選択につながりました。
実際に仕事を辞めた後、どんな毎日を送っているのかは「55歳でFIREした後の1日」の記事で詳しく紹介しています。
子どもの学費などをこれから何年も払い続ける必要があれば、同じ決断ができたかどうかは分かりません。
長く働けば、それだけ自由な時間を得る年齢も遅くなります。
私は健康で動ける50代のうちに、時間の自由を手に入れたかった。
その選択ができた背景には、子どもがいないことも確実にあったと思っています。
これは「子どもを持つと損」という意味ではありません。私自身の人生を振り返ると、子どもがいなかったことで、お金の使い道を夫婦二人で自由に決められたということです。
③ 自分の時間を自由に使える
妻に、
「子どもがいないことの一番のメリットは何だと思う?」
と聞いてみました。
答えは、
「自由」
でした。
私も同じです。
例えば私はゲームが好きです。
夢中になれば、1日10時間以上ゲームをしていることもあります。
子どもがいたらどうでしょう。
親が朝から晩までゲームをしておきながら、
「ゲームばかりやっていないで勉強しなさい」
とは、なかなか言いにくいでしょう。
子どもの手本になる必要もあります。
休日になれば、子どもをどこかへ連れて行くこともあるでしょう。
それを楽しいと感じる人なら、それも幸せだと思います。
でも私は、自分の休日を自分の好きなことに使える生活が好きです。
ゲームを10時間やってもいい。
昼寝してもいい。
一日中何もしなくてもいい。
突然出かけてもいい。
何をするかを夫婦二人で決められます。
この自由は、私にとって非常に大きな価値があります。
④ 旅行や遊びを子どもに合わせなくていい
旅行でも、子どもがいないことの自由を感じます。
子どもがいれば、
学校はどうするか。
長時間の移動に耐えられるか。
食べられるものはあるか。
疲れていないか。
退屈していないか。
行き先を楽しめるか。
さまざまなことを考える必要があるでしょう。
私たち夫婦の場合、基本的に二人が納得すればそれで終わりです。
学校の長期休暇に旅行を合わせる必要もありません。
平日に出かけてもいい。
長期間旅行してもいい。
実際、仕事を辞めてからは平日や長期間の旅行も自由に楽しんでいます。時間に縛られない旅は、今の生活で特に気に入っていることの一つです。
朝早く出てもいいし、夜遅くまで遊んでもいい。
予定を突然変えてもいい。
自分たちの体力と気分だけを考えればいいので、かなり無理もできます。
子どもに合わせる必要がないからこそ、旅行そのものの自由度が非常に高いのです。
これは旅行好きの私にとって、かなり大きなメリットでした。
⑤ 「親としての手本」にならなくていい
これは③とも関係しますが、私は意外と大きなメリットだと思っています。
子どもがいれば、自分の行動が子どもに影響します。
「これは子どもに見せていいのか」
「親がこんなことをしていていいのか」
と考える場面もあるでしょう。
私たちには、その必要がありません。
大人として法律や社会のルールを守るのは当然ですが、子どもの教育のために自分の生活を変える必要はない。
先ほどのゲームもそうです。
好きなことを、好きなだけやる。
夫婦で納得しているなら、それでいい。
55歳になった今、私は「自分の人生を自分のために使える」ということに、とても大きな価値を感じています。
⑥ 家族の中心がずっと夫婦二人だった
子どもがいない私たちの場合、結婚してから現在まで家族の中心はずっと夫婦二人です。
子どもが生まれれば、生活の中心が子育てになる時期もあるでしょう。
私たちにはそれがありませんでした。
旅行するのも二人。
食事をするのも二人。
将来を考えるのも二人。
もちろん、夫婦だからいつでも意見が一致するわけではありません。
それでも、人生のかなりの部分を二人で相談して決めてきました。
そして55歳になった今も、基本的な関係は変わりません。
子どもはいずれ成長し、独立する可能性があります。
その後、夫婦二人の生活に戻る家庭も多いでしょう。
私たちは最初からずっと二人でした。
夫婦二人で楽しく生きられること。
これは、子どものいない人生を幸せに生きるうえで、とても大切なことなのかもしれません。
⑦ 妊娠・出産による身体的な負担がなかった
これは夫である私が軽々しく語れることではありません。
妊娠や出産を経験するのは妻の身体だからです。
ただ、妊娠・出産が女性の身体に大きな変化や負担を伴うことは事実です。
私たちの場合、妻はその経験をしていません。
子どもを持たなかったことで、妊娠や出産による身体的な負担を妻が経験せずに済んだ。
これも、子どもがいなかった人生を振り返ったときの一つの側面だと思っています。
もちろん、出産を経験したことを大きな喜びと感じる人もいるでしょう。
ここでも、どちらが正しいという話ではありません。
あくまで私たち夫婦の場合です。
子どもがいないからこそ、50代で自由を手に入れられた
ここまで書いてみると、私が感じているメリットはすべて、
「自由」
という言葉につながっているように思います。
子育てに使う時間がない。
教育費などの負担がない。
学校の予定に合わせる必要がない。
自分の趣味を我慢する必要がない。
そして経済的な余裕を作りやすかったことで、私は50代で仕事を辞めることができました。
もし子どもがいて、まだ教育費など大きな支出が続いていたら、
「もう仕事を辞めたい」
と思っても、
「あと数年は働かなければ」
となっていた可能性があります。
そして、その数年は戻ってきません。
60代になって自由になるのと、50代で自由になるのでは、私にとって意味が違います。
体力があるうちに旅行したい。
遊びたい。
趣味を楽しみたい。
新しいことにも挑戦したい。
お金だけあっても、自由な時間がなければ使えません。
子どもがいなかったことは、資産形成だけでなく、人生の比較的早い段階で時間の自由を得られたことにもつながっていると思います。
もちろん「子どもがいない=メリットしかない」とは思わない
ここまでメリットばかり書きましたが、子どもがいない人生には、当然得られないものもあります。
私は自分の子どもが生まれたときの喜びを知りません。
子どもの成長を見る喜びも知りません。
親子で旅行する楽しさも、成人した子どもと酒を飲む楽しさも経験できません。
孫ができることもありません。
そして老後、夫婦のどちらかが先に亡くなれば、一人になる可能性があります。
子どもがいれば解決するとは限りませんが、子どもがいない以上、老後も基本的には自分たちで考えて準備する必要があります。
だから、
子どもがいない人生にはメリットしかない
とは思いません。
ただ、人生には何を選んでも、
選んだから得られるものと、選ばなかったから得られないもの
があるのではないでしょうか。
私は、子どもがいる人生で得られたかもしれないものより、今の人生で実際に得られたものに満足しています。
「子どもがいないと老後は寂しい」と言われても、今はそう思わない
子どものいない夫婦について、
「老後、寂しくないの?」
という話があります。
55歳の今、私は特に寂しいとは感じていません。
夫婦で話をする。
旅行する。
趣味を楽しむ。
一人で好きなことをする。
それで十分楽しい。
もちろん、これから年齢を重ねれば考え方が変わる可能性はあります。
70歳になった私が、55歳の今とまったく同じことを言っている保証はありません。
だからこそ、これは55歳現在の私の答えです。
そして、子どもがいるから老後が寂しくないとも限りません。
子どもには子どもの人生があります。
遠くに住むかもしれない。
仕事や家庭があるかもしれない。
だから私は、子どもがいるかどうかとは別に、自分たちで楽しく生きられる生活を作ることの方が大切だと思っています。
55歳になって思う。幸せの形は一つではない
結婚して、子どもを持って、育てる。
それは一つの人生です。
そこには、私が経験したことのない大きな幸せがあるでしょう。
一方で、
夫婦二人で生きる。
仕事を辞める。
旅行する。
好きなだけゲームをする。
何もしない日を作る。
自分たちのお金と時間を、自分たちの人生に使う。
そんな人生もあります。
私は55歳になった今、
子どもがいない人生でよかった
と思っています。
妻にも、子どもがいないことの一番のメリットを聞いてみました。
答えはシンプルでした。
「自由」
私も同じです。
子どもがいなかったから得られなかったものはあります。
でも、子どもがいなかったから得られたものも、たくさんありました。
そして私は今、夫婦二人で手に入れたこの自由な人生を、とても気に入っています。


コメント