アジがたくさん釣れるとうれしい。
でも30匹、40匹と持ち帰ると、今度は、
「全部どうやって食べよう?」
という問題が出てきます。
私は20年以上アジ釣りを続けてきて、これまで刺身、たたき、なめろう、アジフライ、南蛮漬け、寿司、刺身丼、漬け丼、塩焼き、干物、唐揚げ、潮汁など、いろいろな方法で食べてきました。
小さな豆アジしか釣れなかった日もあります。
逆に、一度に200匹近く釣ってしまい、処理だけで何時間もかかったこともあります。
長年やってきて思うのは、アジは大きさや量によって食べ方を変えれば、かなり使い切りやすい魚だということです。
大きければ刺身や寿司。
小さければ唐揚げ。
たくさん釣れたら干物。
刺身を作った後の背骨や腹骨まで潮汁にできます。
この記事では、私が実際に作ってきた釣ったアジの食べ方12種類を、実際の写真とともに紹介します。
釣った直後の冷却や下処理については、別記事の**「釣ったアジの持ち帰り方|氷締め・下処理・保存を20年の実体験で解説」**で詳しく紹介しています。
- 釣ったアジの食べ方12選
- 1.刺身|釣り人ならまず食べたい
- 2.たたき|薬味を加えるとまた別の料理になる
- 3.なめろう|ご飯にも酒にも合う
- 4.寿司|良型のアジが釣れたら作りたくなる
- 5.刺身丼|たっぷり食べたいならこれ
- 6.漬け丼|刺身とは違うご飯向きの食べ方
- 7.アジフライ|やっぱり定番は強い
- 8.唐揚げ|豆アジしか釣れなくてもがっかりしない
- 9.南蛮漬け|小さめのアジをまとめて料理しやすい
- 10.塩焼き|結局シンプルなのもうまい
- 11.自家製干物|大量に釣れたときに私が重宝している方法
- 12.潮汁|刺身の背骨と腹骨まで食べる
- 生で食べる料理では保存状態に注意
- アジは大きくても小さくても食べ方がある
- まとめ|釣ったアジは食べ方を変えれば最後まで楽しめる
釣ったアジの食べ方12選
まず一覧です。
| 食べ方 | 私が向いていると思う場面 |
|---|---|
| 刺身 | 鮮度のいい中~大サイズ |
| たたき | 刺身とは少し違う味で食べたい |
| なめろう | 薬味と合わせたい |
| 寿司 | 良型が釣れたとき |
| 刺身丼 | 刺身をたっぷり食べたい |
| 漬け丼 | 味を付けてご飯と食べたい |
| アジフライ | 大きめのアジ |
| 唐揚げ | 豆アジ・小アジ |
| 南蛮漬け | 小~中サイズ・作り置き |
| 塩焼き | シンプルに魚を味わいたい |
| 干物 | 大量に釣れたとき |
| 潮汁 | 刺身の背骨や腹骨まで使いたい |
私は「今日はこの料理」と決めて釣るというより、釣れたアジを見て料理を決めることが多いです。
1.刺身|釣り人ならまず食べたい

一番最初に思いつくのは、やはり刺身です。
釣った直後からしっかり冷却できたアジは、初日は身が硬くてプリプリしています。
スーパーで買う刺身とは違って、
「さっきまで泳いでいた魚を自分で食べている」
というのも釣り人の楽しみです。
私はわさび醤油だけで食べることも多いです。
一方、低温管理したアジでは時間とともに身が柔らかくなり、ねっとりした食感や旨味を強く感じることもあります。
生で食べる場合はアニサキスなどのリスクがあります。厚生労働省は、新鮮な魚を使う、速やかに内臓を除去する、目視で確認することに加え、対策として-20℃で24時間以上の冷凍または十分な加熱を案内しています。酢・塩・醤油・わさびではアニサキスは死滅しません。
2.たたき|薬味を加えるとまた別の料理になる

刺身ばかり続くと、同じアジでも少し変化が欲しくなります。
そんなときに作るのがたたきです。
アジを細かく切り、ネギやしょうが、大葉などの薬味と合わせます。
刺身より薬味の香りが強くなるので、同じ魚でもかなり印象が変わります。
アジがたくさん釣れた日は、
初日は刺身、次はたたき
というように食べ方を変えるだけでも飽きにくくなります。
3.なめろう|ご飯にも酒にも合う

なめろうもよく作ります。
アジを細かくし、しょうが、大葉、ネギなどの薬味を合わせて叩く。たたきよりも粘り気が出るまで細かくたたく。
味噌を使う方法もあります。
私にとっては、刺身とは全く違う料理です。
魚の香りが少し強く感じられる状態でも、しょうがや大葉などの薬味と合わせることで食べやすく感じることがあります。
もちろん、薬味を入れれば鮮度の落ちた魚を安全に食べられるという意味ではありません。
4.寿司|良型のアジが釣れたら作りたくなる

寿司にもします。
自分で釣った魚を自分で握って食べる。
見た目が多少不揃いでも、それも家で作る寿司の楽しさです。
刺身のまま食べるのとは、ご飯や酢飯が入るだけでかなり印象が変わります。
たくさん釣れたときの「刺身だけでは食べ切れない」という問題にも使えます。
5.刺身丼|たっぷり食べたいならこれ

刺身を何切れかつまむのではなく、
今日はアジを大量に食べるぞ
というときは刺身丼です。
ご飯の上にアジをたっぷりのせるだけでも立派な一食になります。
釣った魚だから、刺身を遠慮なく山盛りにできる。
これは釣り人の特権だと思っています。
6.漬け丼|刺身とは違うご飯向きの食べ方
醤油ベースの味を付けたアジをご飯にのせる漬け丼も作ります。
刺身丼と材料は近くても、
味を付けてご飯と一緒に食べる
だけで別物です。
薬味やゴマなどを合わせてもおいしい。
同じアジが続くときほど、こういう小さな変化が役に立ちます。
7.アジフライ|やっぱり定番は強い

アジフライも外せません。
刺身とは正反対ですが、揚げたてはやはりうまい。
パン粉のサクサクした食感とアジの身がよく合います。
大きめのアジが釣れたときは、身に厚みがあるので特に満足感があります。
生魚があまり得意ではない人でも食べやすい料理です。
8.唐揚げ|豆アジしか釣れなくてもがっかりしない

小さなアジが釣れたときに強いのが唐揚げです。
豆アジだと、
「こんな小さいのしか釣れなかった」
と思うこともあります。
でも、唐揚げなら話が変わります。
小さいからこそ、しっかり揚げると骨までバリバリ食べられる。
むしろ私は、
豆アジなら唐揚げにすればいい。
と思うようになったので、小さい魚しか釣れない日でも以前ほどがっかりしなくなりました。
そしてビールに合います。
釣果をサイズだけで評価しなくなった料理でもあります。
10cm前後の豆アジを、粉や下味を付けずに二度揚げして骨まで食べた方法は、[釣った豆アジの唐揚げ|10cm前後を二度揚げで骨まで食べる]で詳しく紹介しています。
9.南蛮漬け|小さめのアジをまとめて料理しやすい

小さめのアジがたくさんあるなら南蛮漬けも便利です。
揚げたアジを、玉ねぎやニンジンなどと一緒に甘酸っぱい味で食べます。
揚げ物ですが、酸味と野菜が入るのでアジフライとは全然違います。
唐揚げと南蛮漬けを覚えておくと、小アジが大量に釣れたときの選択肢がかなり増えます。
10.塩焼き|結局シンプルなのもうまい

凝った料理ばかりでなく、塩焼きにもします。
塩を振って焼くだけ。
刺身、なめろう、フライなどいろいろ作ってきましたが、シンプルに焼いた魚もやはりうまいです。
実際の食卓では、塩焼きに庭のもみじを一枚添えたこともあります。
味には関係ありません。
でも、自分で釣った魚を自宅で料理して、庭のものを少し添える。
こういうところまで含めて、私にとっては釣りの楽しみです。
11.自家製干物|大量に釣れたときに私が重宝している方法

たくさん釣れたとき、特に便利なのが干物です。
私の作り方はかなりシンプルです。
アジを開く
まず下処理したアジを開きます。
背開きでも腹開きでも構いません。
頭を付けても、落としてもいい。
私は冷凍庫のスペースを節約したいので、頭を落とすことが多いです。
海水くらいの塩水へ漬ける
開いたアジを、私は海水くらいの塩気にした塩水へ1時間程度漬けています。
ただし、これは私の好みです。
塩味を薄くしたければ30分程度にしたり、濃い味が好きなら長めにしたりします。
魚の大きさによっても変わります。
干し網で半日程度干す

塩水から出したら、干し網へ。
私は屋根のあるデッキに掛けています。
日に当たらなくても作っていますし、夜に干すこともあります。
雨には当てません。
「必ず○時間」というより、
魚の表面を触って乾いてきたと感じたところ
を私は完成の目安にしています。
気温、湿度、風、日差しで乾き方は変わるからです。
1匹ずつ包んで冷凍
完成した干物は、
1匹ずつラップ
→ 数匹まとめてアイラップ
→ ジップロック
の順で包み、冷凍庫へ入れています。
なるべく空気を減らすようにはしています。
私は実際に、この方法で冷凍して1年以上たった干物を食べ、おいしいと感じた経験があります。
ただし、これは私の実体験であって、自家製干物の保存期間として1年を推奨するものではありません。
農林水産省は、市販の冷凍食品についても、家庭用冷凍庫では温度変化が起こりやすいため2~3か月で使い切るよう案内しています。ホームフリージングでは、できるだけ速く凍らせ、空気を遮断して包むことも重要です。
焼くとき
我が家の魚焼きグリルでは、弱火で、
身側:約9分
皮側:約3分
くらいになることがあります。
合計10分強です。
ただし、これは我が家のグリルと魚のサイズでの話。
焦げ具合を見ながら調整します。
アルミホイルや水を使うかどうかもグリルの仕様によるので、使用している機器の説明書に従ってください。
12.潮汁|刺身の背骨と腹骨まで食べる

最後は潮汁です。
これはアジをかなり無駄なく食べられる方法です。
刺身を作ると、
尾の付いた背骨と、
少し身の付いた腹骨
が残ります。
腹骨だけをきれいに取るのは難しいので、どうしても身も一緒に切り落とします。
これを捨てません。
私が潮汁に入れるもの
10匹分くらい集まったら、
- アジの背骨・腹骨
- 水 約1L
- 日本酒 適量
- ネギの青い部分
- しょうがの皮
を鍋へ入れます。
ネギもしょうがも、普段なら捨てそうな部分で十分です。
魚の骨+野菜の捨てる部分から一品作る。
かなり合理的な料理です。
水から弱火で煮ていきます。
白い泡のようなアクが出てきたら、お玉ですくったり、キッチンペーパーに吸わせたりして取ります。
煮る時間は私は厳密に決めていません。
短ければ味が薄い。
煮すぎれば水分が減ってくる。
味を見ながら止め、最後に塩で調整します。
塩をほとんど入れなくても、アジから味が出ておいしいことがあります。
最後に濾しながら器へ。
刺身を作った残りから潮汁が一杯できる。
アジを最後まで使った感じがして、私はこの料理も好きです。
骨などをすぐ使わない場合は低温管理が必要です。数日分をためるなら、その都度冷凍しておくなど安全側に扱う方がいいでしょう。
生で食べる料理では保存状態に注意
今回紹介した中には、
刺身・たたき・なめろう・寿司・刺身丼・漬け丼
など、生で食べるものがあります。
自分で釣った魚でも食中毒リスクがなくなるわけではありません。
特にアジは、アニサキスだけでなくヒスタミン食中毒にも注意が必要です。
厚生労働省は、アジをヒスタミン食中毒の原因になり得る魚として挙げています。魚が死んだ瞬間から食べるまで一貫した低温管理が重要で、一度できたヒスタミンは加熱しても分解されません。 冷蔵していても長期保存は避けるよう案内されています。
私の持ち帰り・下処理方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
→ 釣ったアジの持ち帰り方|氷締め・下処理・保存を20年の実体験で解説
アジは大きくても小さくても食べ方がある
20年以上アジ釣りをしてきて、以前とは考え方が変わりました。
大きなアジが釣れればうれしい。
でも小さいアジでも、
唐揚げなら骨まで食べられる。
たくさん釣れれば、
干物にできる。
刺身を作った骨は、
潮汁になる。
つまり、
大きな魚だけが当たりではない。
食べ方を知っているほど、その日の釣果を楽しめます。
一方で、一度200匹近く処理した経験から、今では大量に持ち帰ること自体を目標にはしていません。
自分で処理して、おいしく食べ切れる量だけ持ち帰る。
それが今の私の釣り方です。
まとめ|釣ったアジは食べ方を変えれば最後まで楽しめる
私が実際に作ってきたアジ料理は、
刺身
たたき
なめろう
寿司
刺身丼
漬け丼
アジフライ
唐揚げ
南蛮漬け
塩焼き
干物
潮汁
の12種類です。
釣った日の新鮮な刺身もいい。
小さな豆アジの唐揚げもいい。
大量に釣れたら干物。
残った骨は潮汁。
釣るところから、最後の骨まで食べるところまでが私にとってアジ釣りです。
朝まずめで実際に何時ごろ釣れたかは、
釣った後の冷却・持ち帰り・下処理は、
で詳しく紹介しています。