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車中泊とホテルはどっちがいい?15年以上旅して分かった使い分け

旅行をするとき、「車中泊にするか、ホテルに泊まるか」で迷うことがあります。

車中泊なら宿泊費を抑えられる。ホテルならベッドで寝られて風呂にも入れる。

でも、15年以上車中泊をしながら夫婦で旅をしてきて思うのは、「車中泊は安い、ホテルは快適」という単純な比較ではないということです。

釣りや登山では、ホテルより車中泊の方が圧倒的に便利なことがあります。

逆に、風呂・朝食・洗濯・睡眠まで全部含めて考えると、ビジネスホテルに泊まった方がコスパがいいこともあります。

私たちは車中泊そのものを目的にはしていません。

その日の旅を一番楽しめる方を選ぶ。

これが長年続けてきてたどり着いた結論です。

この記事では、実際の釣り、登山、長距離旅行などの経験から、私たちが車中泊とホテルをどう使い分けているか紹介します。

車中泊とホテルはどっちがいい?結論は旅の目的で変わる

最初に、私たちの基準を簡単にまとめます。

こんな日私なら選ぶ
早朝から釣り車中泊
早朝から登山車中泊
翌日が長距離移動車中泊
景色のいい場所で朝夕を楽しみたい車中泊
風呂に入りたいホテルも検討
洗濯したいホテルが便利
疲れがたまっているホテル
数日同じ場所を拠点に活動ホテルが便利
真夏で暑いホテルを優先
車中泊のために後部座席をフラットにした車内

私にとって車中泊最大のメリットは、宿泊費が0円になることではありません。

時間を自由に使えることです。

これは特に釣りや登山で大きな差になります。

釣りではホテルより車中泊が便利なことがある

私が好きな堤防での鯵釣りを例にします。

朝まずめを狙うなら、午前3時ごろにはポイントに入って準備を始めます。

早朝の堤防で朝まずめに釣りをしている様子

4時過ぎから釣れ始めて、5時ごろがピーク。明るくなるにつれて食いが落ちていく。

もちろんその日によって違いますが、こんなパターンは珍しくありません。

ホテルに泊まっていたらどうなるでしょう。

午前2時ごろ起きてホテルを出発することになります。

せっかくホテルに泊まったのに、

「明日は2時に起きるから早く寝ないと」

と考えながら夕食を食べ、酒もほどほどにして、風呂も早めに済ませる。

釣りが7時ごろまで続けば、ホテルの朝食時間に間に合わないこともあります。

戻ってきても、今度はチェックアウトの準備です。

ホテル代を払ったのに、ホテルをほとんど楽しめない。

私はこれがもったいなく感じます。

その点、釣り場の近くで車中泊すれば、起きてすぐ動けます。

宿の朝食時間も、チェックアウト時間も関係ありません。

釣りが目的の日なら、私にとってはこちらの方が圧倒的に合理的です。

釣りと車中泊の相性がいいことは一般的にも紹介されていますが、私自身も長年使っていて一番大きなメリットはこの「時間の自由」だと感じます。

私が朝まずめのアジ釣りで何時ごろ釣り場に入り、実際に何時から釣れたのかは、[アジ釣りの朝まずめは何時?実際に釣れた時間と早く行く理由]で詳しく紹介しています。

登山も車中泊との相性がいい

登山でも同じです。

私ならできるだけ早く登り始めて、昼ごろまでには頂上へ着くようにしたい。

下山が遅れて暗くなるリスクを減らせますし、山では昼に近づくにつれて雲やガスが出て景色が見えにくくなることもあります。

せっかく登るなら、眺めのいい時間に頂上へ行きたい。

早朝登山で山頂付近から見た雲海

そうすると、ホテルで朝食をゆっくり食べてから出発するという旅とは相性がよくありません。

登山口やその近くで休める場所を確保できれば、

起床 → 準備 → 登山開始

までが非常に早い。

ホテルは快適なのですが、その快適さをほとんど利用しない日なら、私は車中泊を選びます。

翌日が長距離移動の日も車中泊が便利

観光より移動が中心の日も車中泊が便利です。

夏なら朝4時台にはもう明るくなっています。

目が覚めて準備できたら、そのまま出発できます。

一方、ホテルに泊まると、

朝食を食べる

身支度をする

せっかくだから少しゆっくりする

10時ごろチェックアウト

となることもあります。

朝4時に出る場合と10時に出る場合では6時間違います。

長距離旅行の6時間は大きい。

しかも早朝は日中より道路が空いていることが多く、涼しくて気持ちよく走れることもあります。

「今日は移動する日」と決めているなら、ホテルより車中泊の方が旅を進めやすいことがあります。

景色の中で寝られるのは車中泊ならではの楽しさ

海を眺めながら車内で食事をする車中泊旅行

効率だけではありません。

車中泊だから味わえる時間もあります。

高地の眺めのいい場所で夕日を見ながら夕食を食べる。

そのまま眠って、朝起きたら目の前に海が広がっている。

ホテルでも素晴らしい景色の部屋はありますが、そういう部屋は高いこともあります。

車なら、

昨日とは全く違う景色の中で朝を迎える

という旅が簡単にできます。

これはホテル代を節約できたという金額では表せない、車中泊の楽しさだと思っています。

それでもホテルに泊まりたくなる最大の理由は「風呂」

もちろん、ずっと車中泊が快適なわけではありません。

私がホテルを欲しくなる大きな理由の一つが風呂です。

冬なら状況によっては数日平気なこともありますが、夏は1日入らないだけでもかなり気持ち悪い。

そこで日帰り温泉や公衆浴場を探します。

仮に1人1,000円なら、夫婦で2,000円。

さらに外で朝食を食べるなら、仮に1人1,000円として2人で2,000円。

これだけで4,000円です。

もちろん実際の料金は施設によって全く違います。

でも、ここまでくると、

本当に今日は車中泊の方が得なのか?

と考えます。

洗濯・風呂・朝食・ベッドまで含めるとホテルが逆転する

連泊旅行では洗濯も必要になります。

車中泊ならコインランドリーを探して、洗濯が終わるまで待たなくてはいけません。

ホテルに泊まれば、チェックインしたあとに洗濯機を回して、その間に風呂に入ったり休んだりできます。

そして最後はベッドです。

車中泊旅行の途中で利用したビジネスホテルの客室

きれいなシーツのベッドで、空調の効いた部屋で眠れる。

疲労回復まで考えると価値は大きい。

つまり比較するなら、

車中泊0円 vs ホテル9,000円

ではありません。

日帰り入浴
+朝食
+洗濯
+洗濯に使う時間
+快適な睡眠
+翌日の体力

まで比較します。

全部足した結果ホテルの方が得なら、私は迷わずホテルを使います。

実際、USJに8日間連続で通ったときも、日中はホテルで休み、夕方からパークへ行く日を作りました。[50代夫婦がUSJで疲れないために実践した回り方]はこちらで紹介しています。

車中泊旅行で私たちがよく使うホテル

ホテルに泊まるときも、高級ホテルを探すことはあまりありません。

車中泊旅行の途中なら、総合的にコスパがいいビジネスホテルを選ぶことが多いです。

料金は日程や店舗で大きく変わるので、以下は私たちが実際に探すときの目安です。

東横INN

一番よく利用するのが東横INNです。

夫婦2人で9,000円前後で見つかればかなり魅力を感じます。

朝食もあります。

私は会員なので宿泊ポイントも貯めています。東横INNでは現在、会員は10回宿泊するとシングル1泊無料になる制度があり、私もこれまで何度も無料宿泊を使ってきました。無料朝食も宿泊者向けに提供されています。

ただし駐車場の料金などは店舗によって違うので、予約前に確認します。

ホテルルートイン

車中泊旅行の途中で利用したホテルの朝食

ルートインもよく利用します。

私たちが利用してきた店舗では駐車場が無料だったことが多く、車旅ではありがたい存在です。

大浴場がある店舗が多いのもうれしい。

無料朝食バイキングや大浴場を備える店舗が現在も多数ありますが、設備や駐車条件はホテルごとに確認した方がいいでしょう。

私たちは12,000円前後など、条件がよければ候補にします。

スーパーホテル

スーパーホテルも好きでよく利用します。

1万円前後で見つけることがあります。

店舗によって大浴場やウェルカムバーなどがあり、アルコールを楽しめる店舗もあります。公式でも、大浴場やウェルカムバーの有無は店舗によって異なると案内されています。

こういうサービスがあると、ただ寝るだけでなくホテル滞在自体が少し楽しくなります。

ドーミーイン

もう少し贅沢したいときはドーミーインです。

大浴場のあとにアイス、朝には乳酸菌飲料、夜には夜鳴きそば。

店舗によっては朝食の海鮮なども楽しみです。

洗濯機を無料で利用でき、乾燥機は有料というサービスも現在公式で案内されています。

車中泊旅行の途中に入れると、一気に回復した感じがします。

最長4泊程度の車中泊でも途中で風呂には入る

私たちの場合、連続した車中泊は最長4泊程度だったと思います。

フラットにした車内に布団を敷いた車中泊の寝床

ただし、

4日間ずっと風呂に入らなかったわけではありません。

その間に2回ほど公衆浴場を利用しています。

なので、

「4泊できるなら風呂なしでも大丈夫」

という話ではありません。

むしろ連泊になるほど、

風呂
洗濯
睡眠
疲労

をどう処理するかが重要になります。

その解決策の一つがホテルです。

車中泊を続けること自体を目標にしない。

これが長く楽しむコツだと思っています。

車中泊で快適に眠るための「平らな床面・マット・温度対策」については、[450回以上の経験からまとめた車中泊避難の記事]でも詳しく紹介しています。

夏の車中泊はあまりおすすめしない

年齢を重ねてから、以前より強く思うようになったことがあります。

真夏の車中泊は無理をしない方がいい。

寒さは比較的工夫できます。

雪の中で過ごした冬の車中泊

衣類を増やす。
布団や寝袋を使う。
カイロや湯たんぽを使う。

もちろん冬にも危険はありますが、保温手段はいろいろあります。

ところが暑さは厄介です。

扇風機を回しても、暑いものは暑い。

JAFのテストでも、真夏の車内は短時間で危険な高温になることが確認されています。2026年7月にもJAFが改めて車内熱中症への注意を呼びかけています。

私は、

春と秋が車中泊のベストシーズン

だと思っています。

真夏に無理して車で寝るくらいなら、冷房の効いたホテルに泊まります。

道の駅を利用するときは施設のルールを確認する

旅の途中で道の駅を利用することもあります。

15年以上前に車中泊を始めたころと比べると、夜の駐車場でキャンピングカーなどを見かけることも増えたと感じます。

朝にトイレへ行くと、旅の途中らしい人を見かけることも珍しくありません。

ただし、ここは注意が必要です。

国土交通省は、道の駅について運転途中の疲労回復を目的とした車内での仮眠は可能とする一方、駐車場などを宿泊目的で利用することは基本的に遠慮するよう案内しています。

宿泊に対応した駐車スペースを設けている道の駅もあります。

私たちも、禁止されている場所では利用しません。

施設ごとのルールを確認し、周囲に迷惑をかけないことが大前提です。

車中泊かホテルかは「旅を一番楽しめる方」を選ぶ

15年以上車中泊をしてきましたが、私は車中泊派でもホテル派でもありません。

釣りなら車中泊。

登山でも車中泊。

長距離移動の日にも車中泊。

景色のいい場所で朝を迎えたいときも車中泊。

でも、疲れたらホテル。

風呂や洗濯が必要ならホテル。

暑ければホテル。

そしてホテルに泊まるなら、朝食や風呂なども含めてコスパのいいところを探します。

車中泊することが旅の目的ではありません。

車中泊もホテルも、旅を楽しむための道具です。

だから私は、

その日に時間・お金・体力を最も有効に使える方を選ぶ

という考えで使い分けています。

ホテル代を浮かせるために疲れ果てたら本末転倒です。

逆に、午前3時から釣りをする日にホテルへお金を払って、ほとんど寝るだけなのももったいない。

車中泊とホテルの両方を使えるようになると、旅はかなり自由になります。