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退職後の準備は何をする?55歳で早期退職した元公務員が6年以上かけて準備したこと

2026年3月、私は55歳で33年間勤めた公務員を早期退職しました。

しかし、退職後のことを考え始めたのは、退職直前ではありません。

今回、昔の記録を見直してみると、2019年12月にはすでにnoteを立ち上げ、2020年2月にはブログを始めていました。

当時の私は、退職後も何らかの収入を得なければ生活できないと思っていました。だから、仕事を辞めた後に何ができるのかをかなり早い段階から考えていたのです。

その後は、お金だけではなく、毎日の生活、健康、家事、妻との関係、そして仕事を辞めた後に何をして過ごすのかまで考えるようになりました。

退職後の準備は、お金だけでは足りない。

実際に55歳で退職した今、私はそう感じています。

この記事では、退職6年以上前から残してきた記録や当時の写真を振り返りながら、私が実際にどんな準備をしてきたのかを紹介します。

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退職後の準備は「第二の人生」に入るための準備だと思う

進学や就職については、多くの人が準備の重要性を理解しています。

勉強する。受験する。進路を考える。就職活動をする。

若い時期の準備が、その後の仕事や生活に大きく影響することを、多くの人が知っているからです。

私自身も勉強して大学へ進み、公務員になり、33年間働くことができました。その間に生活の基盤も作ることができました。

ところが、人生にはもう一つ大きな転換点があります。

退職です。

仕事を辞めれば、それまで何十年も続いていた生活が一気に変わります。

毎朝決まった時間に出勤する必要がなくなる。給料が入らなくなる。家にいる時間が増える。夫婦で過ごす時間も増える。そして、一日の大部分を自分で決めなくてはいけなくなります。

これだけ大きな変化なのに、退職後の生活そのものを実際に試してから辞める人は、それほど多くないように私は感じています。

50代は仕事で責任のある立場になる人も多く、子どもの教育費がかかり、親の介護が始まることもあります。

目の前のことで精いっぱいになり、自分の退職後まで考える余裕がなくなるのも無理はありません。

だからこそ私は、できるときから少しずつ試してきました。

記録をたどると、退職の6年以上前から動き始めていた

自分でも今回あらためて過去の記録を見直して驚きました。

時期残っている記録
2019年12月noteを立ち上げる
2020年2月ブログを立ち上げる
2021年冬長期休暇の生活スケジュールを作る
2022年冬家事・作業・運動・遊びを組み合わせた生活を試す
2023年冬前年の生活を踏襲し、さらにブラッシュアップ
2026年3月55歳で公務員を早期退職

もちろん、2019年12月27日に突然退職後のことを思いついて、その日にnoteを始めたわけではありません。

それ以前から、退職後の働き方や収入について考えていました。

つまり、記録で確認できるだけでも実際の退職まで6年以上あります。

その時期に試したことの一つがKindle出版でした。2021年に約2万字の電子書籍を1冊作り、実際に出版しています。5年以上たった今どう考えているかは、Kindle出版を1冊やってみた結果|宣伝なしで5年以上たって思うことでまとめました。

2021年の冬休みは「結局ゲームばかりだった」

2021年の冬休みには、退職後を意識したような生活予定を作っていました。

6時30分に起きる。運動する。風呂、朝食、歯磨きなどを済ませる。午前中は自分の作業をして、午後は昼寝やゲーム。

今見ると、かなり退職後の生活に近い予定です。

ところが、予定表の最後には自分でこう残していました。

「結局ゲームばかりだった」

当時はブログを始めてから1年近くたっても思ったほど成果が伸びず、やる気が落ちていた時期でもありました。

ゲームの方が楽しかったのでしょう。

とはいえ、「このまま退職したらまずい」と強い危機感を持った記憶もありません。

2022年から自分に合う生活の型ができてきた

2022年になると、一日の過ごし方がかなり具体的になってきました。

  • 朝の身支度や家事を済ませる
  • 集中できる午前中に自分の作業をする
  • 集中が切れたところで運動する
  • 昼食を自分で作って片付ける
  • 午後は自由に過ごす

そして2023年の予定表の最初には、

「昨年のプランがうまく機能したので基本的に踏襲しながら毎年ブラッシュアップ」

と書いています。

何がうまくいったのか。

今回振り返ってみると、答えははっきりしています。

家事、仕事、運動、遊びのバランスです。

どれか一つだけを頑張るのではなく、それぞれを一日の中に入れる。

するとストレスがなく、毎日が気持ちよく流れました。それでいて充実感もありました。

この経験は、「仕事を辞めても毎日の生活は問題なく回せそうだ」という大きな安心材料になりました。

退職準備では妻との関係もかなり重要だと考えた

長期休暇の生活を試す中で、強く意識するようになったことがあります。

私が退職することで、妻にも「少し楽になった」と思ってもらえる状態にしたい。

ということです。

夫だけ仕事を辞めて自由になり、その結果、妻の負担が増えたのではうまくいかないと思いました。

例えば、今は朝のごみ捨てを私がしています。

妻は朝が苦手です。それに外へ出るには身支度も必要です。一方、私は起きたままでもごみを捨てに行けます。

それなら私が行った方がいい。

朝食も私が作ります。妻が起きてくるころには朝食ができています。

昼食も私が作り、朝と昼の食器も私が洗います。

そのため、妻が食器を洗うのは基本的に夕食後だけになりました。1日3回だった食器洗いが1回で済みます。

洗濯物を2階の物干し部屋まで運ぶのも、退職後は私がやるようになりました。

洗濯物を持って階段を上がるのは意外と疲れます。家にいる私が運んだ方が合理的です。

ただし、夕食は妻にお願いしています。

私が料理すると、どうしてもカロリーが高くなりがちです。妻は野菜を多く使いながら、おいしく満腹になる料理を作るのが上手です。

何でも私がやるのではなく、お互いに得意なことを分担する。

これも退職後の生活を気持ちよく続けるための準備の一つだったと思います。

現在、実際にどんな一日を過ごしているかは、55歳でFIREした後のリアルな1日でも紹介しています。

健康も退職してから作ればいいとは考えなかった

退職後に時間ができても、体が動かなければやりたいことはできません。

私は旅行も、釣りも、山も、USJも好きです。

どれも健康と体力が必要です。

だから運動も「退職して暇になったら始めよう」ではなく、働いていたころから生活の中に入れていました。

お金があっても、時間があっても、健康がなければ自由を十分に使えません。

私にとって健康も、退職資金と同じくらい重要な準備でした。

お金の準備は途中で計画そのものが変わった

もちろん、退職準備でお金を無視することはできません。

私はもともと、新NISAを満額まで使ったあと、58歳くらいで退職するつもりでした。

ところが、2023年以降の相場上昇などもあり、資産形成が当初の想定より早く進みました。

そこで生活費、退職後の支出、年金などを改めて考えた結果、58歳まで働かなくても、生活のために無理して働き続ける必要はないと判断しました。

最終的には55歳で退職しました。

資産額や詳しい内訳は、安全上の理由から公開していません。

また、株価が上がり続ける保証もありません。

大切だったのは、資産額だけを見ることではなく、実際に自分たちがどの程度のお金で満足して暮らせるのかを長期間把握していたことです。

夫婦2人で実際にどのくらいの生活費で楽しく暮らしていたのかは、夫婦2人の生活費は月20万円|旅行も楽しみFIREした実例にまとめています。

55歳で定年を待たずに辞めた理由は、55歳で公務員を早期退職した5つの理由で詳しく書いています。

また、退職直後に実際に発生した税金や社会保険料などは、FIRE後3か月の実際の支出で公開しています。

実際に退職したら、予想以上に「仕事」をしている

実際の退職生活は、全体としては予行演習していたものとかなり近いです。

家事をする。運動する。好きなことをする。妻と過ごす。旅行へ行く。

ただし、一つだけ大きく予想と違いました。

思っていたより、はるかにブログをやっています。

最近は朝5時や6時からブログを始め、面白いと10時間以上取り組む日もあります。

退職前はゲームや遊びの時間がもっと増えると思っていました。

ところが実際には、ゲームをするよりブログをやっている時間の方が長い日もあります。

それでも不満はありません。

ブログは私にとって、かなりゲームに近い感覚があります。

記事を書く。Googleに表示される。検索順位が上がる。アクセスが増える。

以前に書いた記事が、自分が何もしていない時間にも読まれ、ときには収益につながる。

その変化を見るのが面白いのです。

公務員時代より、今の方が熱心に「仕事」をしているかもしれません。

でも意味はまったく違います。

生活のために無理して働く必要はない。誰かにやれと言われているわけでもない。今日はやめようと思えば、いつでもやめられる。

それでも、面白いからやる。

働く必要がなくなったことで、初めて「働くことを自分で選べる」ようになったのだと思います。

私が退職前に準備してよかった4つのこと

6年以上を振り返ると、私が準備していたものは大きく4つに分けられます。

1.お金

生活費を把握し、退職後の税金や社会保険料、年金まで考える。

2.健康

退職して時間ができても、健康でなければ旅行も釣りも遊びも楽しめません。運動を日常生活に組み込む習慣を作りました。

3.仕事を辞めた後に何をするか

ゲーム、旅行、ブログ、運動、庭仕事など、仕事以外にもやりたいことを持つ。そして長期休暇で実際にその生活を試しました。

4.妻との関係

自分が退職して楽になるだけではなく、妻の家事負担も減る形を考えました。

私の場合、このどれか一つだけでは安心して退職できなかったと思います。

退職が気になるなら、長期休暇で一度「予行演習」してみる

私がもう一度退職準備をするとしても、長期休暇を使って実際の生活を試すと思います。

旅行に行くためだけの休みではなく、あえて普通に家で過ごしてみる。

朝何時に起きるのか。

何をして一日を過ごすのか。

運動するのか。

仕事がなくても充実感を得られるのか。

夫婦で家にいる時間が増えても気持ちよく暮らせるのか。

そして、結果を簡単でもいいので記録しておく。

私はExcelに予定と結果を残していたので、今回、6年以上前の自分が何を考えていたのかまで確認できました。

退職後の生活を頭の中だけで想像するより、一度やってみる。

これはお金の計算と同じくらい価値のある退職準備だったと、実際に退職した今は感じています。

よくある質問

退職後の準備は何年前から始めればいい?

正解はないと思います。私の場合、記録で確認できるだけでも退職6年以上前から行動を始めていました。早く始めれば、試して合わなければ修正する時間があります。

退職資金さえ準備できれば大丈夫?

私の場合は、お金だけでは安心できませんでした。健康、毎日の過ごし方、妻との関係まで含めて、退職後の生活が実際に回ることを確認できたことが大きかったです。

退職すると暇にならない?

私の場合は自由な時間は増えましたが、退屈ではありません。むしろ現在は、楽しくてブログを長時間やってしまう日もあります。

ただし、これは人によると思います。だからこそ退職前に一度、仕事がない生活を試してみる価値があります。

まとめ|退職は当日ではなく、その何年も前から始まっていた

私は2026年3月31日に55歳で公務員を退職しました。

しかし今回、昔の記録を見直してみると、私にとっての退職はその日に突然始まったものではありませんでした。

2019年にはすでに退職後について考えて行動し、2021年からは冬休みの生活を記録し、2022年、2023年と少しずつ自分に合う生活へ調整していました。

お金を準備する。

健康を準備する。

仕事がなくなった後に何をするかを準備する。

そして、家族との生活も準備する。

若いころに社会へ出るための準備をするのと同じように、退職もまた、その後の人生へ進むための準備期間が必要なのだと思います。

そして実際に退職した今、一番予想外だったのは、働く必要がなくなったのに、以前より仕事が楽しくなったことです。

私が6年以上かけて準備した先にあったのは、「何もしなくていい生活」ではなく、「何をするかを自分で選べる生活」でした。