
海外旅行で空港を利用するとき、あると便利なのが「プライオリティ・パス」です。
空港ラウンジで出発までゆっくり過ごせるのはもちろん、カードによっては海外の飲食施設やリフレッシュ施設を利用できる場合もあります。
プライオリティパス単体を契約すると高額ですが、クレジットカードを契約してその付帯サービスとして使うと格安でプライオリティパスが使えます。
ただ、夫婦で使う場合は注意が必要です。
本会員だけが無料で、配偶者は毎回「同伴者料金」が必要なカードもあれば、家族カード会員にもプライオリティ・パスを発行できるカードもあります。
夫婦旅行が多いなら、
「年会費はいくらか」だけでなく、「夫婦2人がそれぞれ何回無料で使えるか」
で比較することが重要です。
2026年7月現在、夫婦2人で使うことを前提に比較すると、私は次の2枚が有力だと考えます。
- 年6回程度までなら「UCプラチナカード」
- 回数を気にせず使うなら「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」
これまで有力だった「ミライノカード Travelers Gold」は、2026年7月にサービス内容が変更され、8月3日には新規受付も終了です。
この記事では、夫婦でプライオリティ・パスを持つ場合に、どのカードが使いやすいのかを2026年7月時点の情報で比較します。
※カードやプライオリティ・パスのサービス内容は変更されることがあります。申し込み前には必ずカード会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
【結論】年6回までならUC、回数無制限なら三菱UFJ
まず、夫婦2人で利用する場合の主な違いを整理します。
| カード | 夫婦で持つ場合の年会費 | 無料利用回数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| UCプラチナカード | 19,800円 | 1人あたり年6回 | 年6回程度までなら有力 |
| 三菱UFJプラチナAMEX | 22,000円 | 回数無制限 | 利用回数が多い人向け |
| ミライノカード Travelers Gold | 11,000円 | 1人あたり年3回 | 2026年8月3日で新規受付終了 |
UCプラチナカードは、本会員16,500円、家族カード3,300円。
夫婦合計19,800円で、本人会員と家族会員がそれぞれ年間6回までプライオリティ・パスを無料利用できます。
一方、三菱UFJプラチナAMEXは年会費22,000円で、家族カード1人目は無料です。
夫婦合計22,000円で、本人会員・家族会員ともプライオリティ・パスを利用でき、利用回数は無制限です。
両者の年会費差は、
年間2,200円。
そのため、
1人あたり年6回以内ならUCプラチナ
7回以上使う可能性があるなら三菱UFJプラチナAMEX
という選び方が分かりやすいと思います。
ただし、無料対象となる施設にも違いがあります。
ここは後ほど詳しく説明します。
プライオリティパスを最安で持つには?夫婦なら年会費だけで比較しない
「プライオリティパスを最安で持ちたい」と考えるなら、カード本会員の年会費だけを比較するのはおすすめしません。
夫婦で利用する場合は、家族カードの年会費、家族会員にもプライオリティ・パスが付くか、年間の無料利用回数まで含めて比較する必要があります。
2026年7月現在、この記事で比較した主要候補では、夫婦2人で1人年6回程度までならUCプラチナが年19,800円、回数無制限なら三菱UFJプラチナAMEXが年22,000円です。
そのため「とにかく年会費が安いカード」ではなく、自分たちの利用回数まで含めた実質負担で選ぶことが大切です。
夫婦なら「家族カードにもPPが付くか」が重要
プライオリティ・パス付帯カードを比較するとき、年会費や無料回数に目が行きがちです。
しかし夫婦旅行の場合、それ以上に確認しておきたいのが、
家族カード会員にもプライオリティ・パスを発行できるか
という点です。
たとえば本会員だけがプライオリティ・パス会員の場合、配偶者は「同伴者」として利用することになります。
同伴者料金が必要なカードなら、ラウンジを利用するたびに料金が発生します。
一方、夫婦それぞれがプライオリティ・パス会員になれるカードなら、2人とも自分の会員資格で利用できます。
別々に旅行するときにも利用できるため、夫婦旅行が多い人にはこちらの方が使いやすいでしょう。
今回紹介するUCプラチナと三菱UFJプラチナAMEXは、どちらも家族カード会員がプライオリティ・パスを利用できます。
UCプラチナカード|1人年6回までなら有力
まず候補にしたいのが「UCプラチナカード」です。
年会費は、
本会員:16,500円
家族カード:3,300円
です。
夫婦2人なら、合計19,800円で持つことができます。
プライオリティ・パスは、
本人会員:年間6回まで無料
家族会員:年間6回まで無料
です。
夫婦で一緒にラウンジを利用する場合、それぞれ自分の無料利用回数を使う形になります。
UCプラチナの特徴は海外の対象施設
UCプラチナの特徴は、国内と海外で無料利用できる施設が異なることです。
日本国内では、無料利用の対象はプライオリティ・パスの「ラウンジ施設」です。
一方、海外ではラウンジだけでなく、プライオリティ・パスが対象としている飲食施設やリフレッシュ施設なども無料利用の対象になります。
海外旅行中心の人には、これは大きなメリットです。
UCプラチナが向いている人
次のような夫婦なら、UCプラチナは有力です。
- プライオリティ・パスの利用が1人あたり年6回以内
- 海外旅行で利用することが多い
- 年会費を少しでも抑えたい
- 海外のラウンジ以外の対象施設も利用したい
一方、1回の旅行でも乗り継ぎが多いと、思った以上に利用回数が増えることがあります。
年間6回では足りない人は、次の三菱UFJプラチナAMEXの方が使いやすいでしょう。
三菱UFJプラチナAMEX|回数を気にせず使いたい夫婦向け
利用回数が多い夫婦なら、
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
が有力です。
年会費は22,000円。
家族カードは1人目まで無料なので、夫婦2人でも年間22,000円です。
本人会員だけでなく、家族会員もプライオリティ・パスを申し込むことができます。
最大の特徴は、
利用回数が無制限
であることです。
UCとの差額は年間2,200円
夫婦2人で持つ場合、
UCプラチナ:19,800円
三菱UFJプラチナAMEX:22,000円
なので、その差は年間2,200円です。
UCは1人あたり年間6回まで。
三菱UFJは回数無制限。
年間2,200円の差で利用回数を気にしなくてよくなるので、旅行回数が多い夫婦には三菱UFJの方が合理的です。
乗り継ぎで複数の空港を利用することが多い人にも向いています。
注意点は「ラウンジのみ」
ただし、三菱UFJプラチナAMEXには注意点があります。
プライオリティ・パスで無料利用できるのは、
国内・海外とも空港ラウンジです。
プライオリティ・パスのアプリなどに表示される飲食施設やリフレッシュ施設が、すべて無料になるわけではありません。
つまり、
利用回数を重視するなら三菱UFJ
海外で利用できる施設の幅も重視するならUC
という違いがあります。
UCと三菱UFJ、結局どちらを選ぶ?
この2枚については、どちらが絶対に上ということではありません。
使い方で決まります。
年6回以内ならUCプラチナ
1人あたり年間6回以内に収まりそうなら、UCプラチナが有力です。
夫婦合計19,800円なので、三菱UFJより年間2,200円安くなります。
さらに海外では、ラウンジ以外の対象施設も利用できます。
年7回以上なら三菱UFJプラチナAMEX
年7回以上利用する可能性があるなら、回数無制限の三菱UFJが使いやすいでしょう。
「今年あと何回無料だったかな?」
と気にする必要もありません。
年会費差は2,200円なので、利用回数の多い人にとっては大きな差ではありません。
私ならこう考える
判断基準をシンプルにすると、
利用回数が少ない → UC
利用回数が多い → 三菱UFJ
です。
ただし海外でラウンジ以外の対象施設を使いたい場合は、年間6回以内という条件付きでUCに魅力があります。
ミライノカード Travelers Goldは2026年7月に大幅変更
これまで、夫婦でプライオリティ・パスを安く持つ方法として非常に強かったのが、
ミライノカード Travelers Gold
です。
年会費11,000円で家族カードも無料。
以前は本人・家族会員とも年間6回までプライオリティ・パスを無料利用できました。
しかし、2026年7月1日からサービス内容が変更されました。
年6回から年3回へ
変更前は、
年間6回まで無料
でした。
現在は、
年間3回まで無料
です。
本人会員だけでなく、家族会員も同じ条件です。
利用できる施設もラウンジだけに
以前は国内・海外のすべてのプライオリティ・パス提携施設が対象でした。
2026年7月1日以降は、
国内・海外とも「ラウンジ施設」のみ
が無料対象です。
回数、対象施設ともに大きな変更となりました。
2026年8月3日に新規受付終了
さらに、ミライノカード Travelers Goldは、
2026年8月3日をもって新規受付終了
です。
そのため、今後このカードを夫婦用プライオリティ・パスの中心候補として考える必要はありません。
すでに保有している人にとっては、年11,000円で本人・家族会員がそれぞれ年3回使えるため、今後も使い方によっては価値があります。
しかし、新しくカードを選ぶ人なら、UCプラチナと三菱UFJプラチナAMEXを比較した方が分かりやすいでしょう。
エポスプラチナは夫婦利用では優先順位が下がる
エポスプラチナカードにもプライオリティ・パスが付帯します。
本会員が利用するだけなら魅力的なカードですが、
夫婦2人でプライオリティ・パスを使う
という目的では、私は優先順位を下げます。
理由は、同伴者が無料ではないからです。
デジタル会員証の場合、同伴者1人につき35USドルが必要です。
夫婦で旅行するたびに同伴者料金を支払うことを考えると、家族会員にもプライオリティ・パスが付くUCや三菱UFJの方が分かりやすいでしょう。
もちろん、すでにエポスプラチナを持っていて、ポイントやほかの特典を活用している人なら話は別です。
プライオリティ・パスだけを目的にカードを選ぶ場合の話です。
「年6回」は旅行6回とは限らない
ここは注意が必要です。
プライオリティ・パスの「年間6回」というのは、
海外旅行に6回行ける
という意味ではありません。
1回の旅行でも、
出発空港で1回
乗り継ぎ空港で1回
帰国時の空港で1回
と利用すれば、複数回カウントされます。
海外旅行が年2~3回でも、乗り継ぎが多い人なら年間6回を超える可能性があります。
実際にドーハで約22時間乗り継いだときは、市内観光と空港で過ごす時間を組み合わせました。当日の申し込み方法や巡った場所は、ドーハ乗り継ぎ観光|2014年無料ツアー体験と2026年の違いで紹介しています。
カードを選ぶときは「旅行回数」ではなく、
1年間にラウンジなどを何回利用しそうか
で考えた方がいいでしょう。
カードはプライオリティ・パスだけで選ばない
ここまでプライオリティ・パスを中心に比較してきました。
ただし、クレジットカードを選ぶときは、ほかの付帯サービスも確認しておきたいところです。
たとえば、
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- ポイント還元
- コンシェルジュ
- レストラン優待
- 手荷物宅配
などです。
特に海外旅行傷害保険は、
「プラチナカードだから、この1枚だけで十分」
とは限りません。
補償額だけでなく、治療費用、疾病、賠償責任、携行品、家族特約などを確認する必要があります。
旅行先や旅行期間によっては、別途海外旅行保険を用意した方が安心な場合もあります。
【まとめ】2026年はUCか三菱UFJから考える
2026年に夫婦2人でプライオリティ・パスを持つなら、私はまず、
UCプラチナカード
と
三菱UFJプラチナAMEX
を比較します。
UCプラチナカード
夫婦合計:年間19,800円
本人・家族会員:それぞれ年6回まで無料
海外ではラウンジ以外の対象施設も利用可能
→ 年6回程度まで使う夫婦向け
三菱UFJプラチナAMEX
夫婦合計:年間22,000円
本人・家族会員:回数無制限
無料対象は空港ラウンジ
→ 利用回数が多い夫婦向け
年会費差は年間2,200円です。
だから、
年6回以内ならUC
それ以上なら三菱UFJ
を基本にして、海外でラウンジ以外の施設も使いたいかどうかを加えて判断すると分かりやすいでしょう。
一方、これまで有力だったミライノカード Travelers Goldは、2026年7月に年3回へ変更され、8月3日には新規受付終了です。
プライオリティ・パス付帯カードは、数年で条件が大きく変わることがあります。
過去に「最安だったカード」をそのまま選ぶのではなく、
今の自分たちの旅行回数と、現在のサービス内容
を確認して選ぶことが大切です。