投資ってやったほうがいいのかなあ?
でも、よくわからないからなんかこわい。
投資初心者向けに、余裕資金は銀行預金ではなく投資にまわしたほうがよい理由を解説します。
ただし、初心者は短期でかせごうとするとほぼ失敗します。
数十年後の老後資金を形成するというぐらい長期で計画するべきです。
全財産を投資するのも絶対にやってはいけません。
半年分ぐらいの生活費はきちんと銀行預金で確保できてから、それをこえた余裕資金を投資に回すべきです。
これらは投資初心者の鉄則です。むやみに投資を行うと生活が破綻する危険もあるので忘れないでください。
私は投資歴が14年をこえました。ある程度の損失も経験しました。私の経験がこれから投資をしようという方の役に立てればと思います。
インフレでお金の価値が下がる
日本の2019年から過去10年間のインフレ率は約5%です。これは10年で5%「モノ」の値段が上がったということです。
ざっくり例えると10年前に10万円で買えた時計が10年後には10万5000円に値上がりしていて買えないということです。
逆に言うとお金の価値が5%下がったとも言えます。
例えると10年前に貯金箱に10万円を入れてあったとしても10年後の現在あけてみたら9万5000円になっているのと同じです。
過去30年でみると日本のインフレ率は約10%で、1000万円貯めていたのに900万円に減ってしまったと考えることができます。
身近なところで毎年4月ぐらいになると小麦粉やバターがちょっと高くなるとか、お菓子の容量が少し減ったといったようなニュースをご覧になることもあるかと思います。
ただ貯めているだけではお金は時間とともに減っていく。これがインフレの怖さです。
銀行預金では資産が減ってしまう
日本だけでなく世界全体でみても経済活動をしている以上、時間とともに必ずインフレは進んでいきます。
安倍総理大臣と黒田日銀総裁もインフレ目標の年間2%を達成すると公言してたくさんの手を打って頑張っていました。
もしインフレ目標の年間2%が実現したら10年間で20%、30年間で60%も貯めているだけのお金の価値は下がります。
現在老後資金として2000万円たまったと安心していても、老後を迎えた30年後には800万円になってしまうのです。
銀行に預けていても同じです。利子はつきますが、普通預金で0.001%、定期預金でも0.01%程度なので2%の上昇にはとてもついていけません。
株式はインフレするほど高くなっていく
インフレに強いのが株式投資です。
インフレは「モノ」の値段が上がることなので「モノ」である株式はインフレと並行して高くなっていくのです。
したがってお金を株式に変えて持っておけばインフレは怖いものではなくなります。
逆にインフレになったほうが資産が増えるのです。だからこそ株式投資をするべきなのです。
もしも買った株式が全く上がらず30年後に買った時と全く同じ値段だったとしても、それはインフレの危険を避けることができたということなので全く損失はないのです。
投資は危険性がある?
しかし、投資は資産が減少してしまうリスクがあるという心配があるでしょう。
確かに投資には必ずリスクがあります。
投資にはたくさんの種類があります。不動産、純金、国債、外貨預金、仮想通貨、FXなどあげればきりがありません。
これらの中にもインフレに強いものはあります。しかし同時に高いリスクをふくんでいます。成功する人もいますがほんの一握りです。
長年にわたる経験やたくさんの学習、情報収集、そして何より運が必要になります。ほとんどの人は資産を減少させることになります。
初心者におすすめはネット証券での投資信託
株式投資にも当然リスクはあります。リスクをゼロにすることはできません。
しかし、初心者でも短期でもうけようとせずに長期で資産を形成することを目指せばリスクをゼロに近づけることができます。
具体的にはネット証券を使った投資信託への投資がおすすめできます。
私は投資信託を株式投資が楽に行えるツールととらえています。
投資信託を使えばインデックス投資、全世界投資、分散投資、積立投資といった投資法を使った株式への投資が簡単に行えます。
これらの投資法は短期でかせぐとか大きくもうけるということはできませんが、投資のリスクが軽減します。
また、投資を自動化することができるので手間がかかりません。
さらに、大きな資金は必要なく最低は100円から投資が可能です。
そして、もし全くプラスがなかったとしてもインフレから大事な資産を守り、資産の減少を防ぐことができるのです。
まとめ
国はインフレを促進させることに国策として取り組んでいます。
銀行預金だけでは時間がたてばたつほどインフレの効果で資産を減らすことになります。
投資を行えばインフレから資産を守り、しかも資産を増やすという2つの効果が期待できます。
投資信託は初心者でも取り組みやすいリスクを減らす手立てがとれます。
それぞれの家庭で家計は当然ちがいますが、生活費半年分の銀行預金があればそれ以上は余裕資金といえるでしょう。
平均的な家庭なら銀行預金に200万円以上を入れておくのは、資産運用の面で効率的とは言えません。
もし余裕資金があるのなら、100円からでも投資をはじめてみるのが将来の資産形成に大きな経験値となるでしょう。
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