全世界投資を行う上での中心的な商品となる【楽天・全世界株式インデックス・ファンド】や【三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式】といった全世界対象の投資信託の内訳は50%以上がアメリカで占められています。
全世界の経済規模におけるアメリカの経済規模の大きさの結果です。
アメリカの今後の成長の可能性のポイントとなる事項をあげます。
人口が増加を続ける
日本の人口は、今後40年間で3分の2まで減少することが予想されています。
他の先進国も人口の増加にはブレーキがかかった状態です。
しかし、アメリカは先進国の中でもずば抜けた人口増加率を維持しています。
2020年現在3億2千万人を超え、今後も増加を続ける見通しです。
人口増加を促すシステムが確実に機能しています。
人口の増加は経済成長をささえる大きな要因となります。
強大すぎる軍事力を維持し続けるアメリカ
経済に限らず、何事においてもルールを作る側が最も有利です。
世界でルールを作る側に立つには、軍事力の後ろ盾なくして考えられません。
アメリカの軍事力は世界最強です。
軍事費だけ見ても他国から突出しています。
冷戦終結以降の30年間ずっと世界一の軍事費を計上し、現在も2位中国の2.5倍をこえています。
この圧倒的な軍事力を背景に、自国の優位を保持して交渉を進めることができるのが他国にはないアメリカの圧倒的な強みです。
アメリカは株価を下げられない
アメリカ一般家庭の金融資産における投資の割合は、約50%で預金は約10%。その他は保険などです。
日本の家庭は投資が約10%で預金が約50%です。
アメリカでは株価が下がった時の個人や家計への直接的ダメージが、日本と比べて極めて大きいです。
日本では株価が下がっても、老後のために貯めた資産が減ることはほとんどありません。
銀行預金がほとんどだからです。
しかし投資の割合が高いアメリカでは、株価が下がることは自分の大事な資産が目に見えて減っていくことです。
とても許容できることではありません。
アメリカの政権は、株価を維持する必要性が日本とはけた違いなのです。
まとめ
その他の要素も含めながら、アメリカは巨大な経済規模を世界の中で維持しています。
今後も成長を続けることを予想して、アメリカ全体の株価指数の一つであるS&P500への投資が現在流行しています。
中国やインドの成長に追い越されるという見通しもありますが、これらの国は国内のシステムの完成度、安定度がまだ不十分だとも言えます。
アメリカをどの程度ポートフォリオに組み込んでいくのかは、全世界投資でより効率的なリターンを得るうえでの大きなポイントとなります。
コメント