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ガイスラー山脈を歩く旅~ドロミティ旅行記〈北イタリア〉~

成田空港第1ターミナルの壁に飾られたこの写真見たことありますか?

これは、イタリア北部の世界遺産ドロミティにあるサンタ・マッダレーナ村から教会の背後にそびえるガイスラー山脈を写したものです。

どうしてもこの景色の中に入りたくて北イタリアを訪れました。世界遺産ドロミティの旅の情報をお伝えしていきます。

見るものを圧倒するガイスラー山脈

これはガイスラー山脈を横(西側)から撮影した写真です。冒頭のマッダレーナ村からの写真はこの写真の左側(北側)からの面を撮影したものになります。

ガイスラー山脈は切り立った岩が作り出す地形です。普段イメージする山とは形状が異なり、何枚かの岩の板を立てて並べたような形をしています。それは見る角度によって様々な姿となり、見るものを圧倒します。

この景色の中を歩くために、今回はこの写真でいうとガイスラー山脈の右側(南側)のふもとにあるサンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナという街にホテルをとりました。

サンタ・クリスティーナからガイスラーへ

サンタ・クリスティーナの市街地です。この写真の中央付近にコル・レイザーというゴンドラのステーションがあります。

サンタ・クリスティーナ市街地の標高は1,400m。市街地にゴンドラステーションがあり、そこから2,400mの高さまでゴンドラやリフトを乗り継いで登ることができます。冬はこの地域すべてがスキー場になるらしいです。すごい規模ですね。

私たちはとりあえず2000m付近までゴンドラ一本で行き、そこからトレッキングでガイスラーを楽しむことにしました。

ゴンドラに乗って振り返ると見える景色がこれ。目の前にそびえる巨大な岩の塊のような山がサッソルンゴ、右奥がカテナッチオ山塊です。サンタ・クリスティーナの市街地が中央付近に小さく見えています。ドロミティはどこを見ても圧巻の景色です。サッソルンゴのトレッキングについては別の記事で紹介しています。

ゴンドラを降りると目の前にガイスラー山脈がそびえます。これは南側の斜面。見る角度によって全く違った姿を見せてくれます。

ここからトレッキングのスタートです。中央にそびえる山がサスリガイス3,027m。山頂まではクライミングの技術や装備がないといけません。私たちはお気軽トレッキングなので400mほど登ってガイスラーの肩口でガイスラーをこえて、向こう側のマッダレーナ村に降りる予定です。

整備のよく行き届いた道を稜線に向かってのんびり進みます。

ところどころにこんなオシャレなカフェロッジがあるのがヨーロッパアルプスのたまらないところですよね。ゆったりとカプチーノなどいただきます。もちろんビールもワインもお料理もいただけます。

このお店の名前がオドレ(背骨)なんですがガイスラー山脈の別名がオドレなんです。確かにゴツゴツ感が背骨のようにも見えますね。

目の前にガイスラー、振り返ればこの景色です。天候にも恵まれてまさに絵葉書の中の世界です。

歩き始めて1時間ほどで、いよいよガイスラーの肩口付近までやってきました。この景色の中を歩きたかったんです。いざ目の前にするとすごい険しい山です。斜面は一面のお花畑。

山の険しさとは対照的に斜面に広がるお花畑の可憐な美しさ。

ガイスラーからマッダレーナへ

このあたりで1時間ほど景色を楽しんだのでいよいよガイスラーをこえます。ピンクの女の子が降りているキレットから下っていきます。

キレットをこえるとこんな感じ。向こう側にマッダレーナ村の家々が見えています。ここからマッダレーナ村までは約5㎞の道のりです。

けっこう急な斜面を下りますが、小さな女の子でも降りていました。

北側から見たガイスラーもすごい、そして美しい。

途中にあるカフェロッジから臨むガイスラー。たくさんのトレッカーでにぎわっていました。

マッダレーナ村が近づくと樹林帯に入ります。ガイスラーをバックに素敵な小道です。

途中ロッジカフェで休んだりしながらやっとマッダレーナ村まで来ました。キレットから3時間くらいかかりました。マッダレーナ村の入り口付近にある有名な玉ねぎ頭の教会。

玉ねぎ教会とガイスラーも画になります。正しくはChurch of Sainto John in Ranuiという教会だそうです。

マッダレーナのビューポイント

あの成田空港第一ターミナルの風景を見るためのビューポイントはどこなのか。マッダレーナ村に入ってから30分くらいさまよってしまいました。5時間のトレッキングの後だったのでけっこうきつかったです。

わかりやすく地図で示しましたが、ビューポイントは本当にただの田舎道です。何の目印もありません。でもとっても素敵な場所です。

マッダレーナの市街地を抜けていきます。普通の住宅地ですがどの建物もこの景色にとてもよくマッチしています。

住宅地を抜けると牧草地が広がります。この道も一面に花が咲き乱れて歩いているだけでトキメキます。でも、何もないので本当にこの道であっているのか少し不安になります。

やっと見つけました。この景色です。5時間以上かけてガイスラーの向こう側から歩いてガイスラーをこえ、ここまでたどり着けました。私たちが通ったキレットもよく見えています。

ついに私も絵葉書の中に入ることができました。ただの田舎道なんですが、ベンチが一つだけポツンとおいてあるんです。

マッダレーナ村はどこを見てもこんな素敵な風景が広がっていて、手入れが行き届いておりごみ一つ落ちていません。歩いている人もほとんどいない静かな村です。

もちろんここにホテルをとればこの景色を簡単に見ることができます。一方、今回私が選んだルートだと、たどり着いた感が大きくて感動もひとしおです。

マッダレーナからサンタ・クリスティーナへ

マッダレーナからサンタ・クリスティーナへは交通機関を使って戻りました。バスを乗り継ぐこともできますし、途中に鉄道をはさむこともできます。いずれにしろガイスラー山脈の西側を大きく回って戻ることになります。

乗り継ぎが良ければ1時間程度で戻れます。①の区間がバス。②の区間がバスか電車。③の区間がバス。すべての区間でタクシーも使えます。注意点はイタリアの鉄道やバスは時間通りに動くとは限らないということです。バスも鉄道も普通に1時間遅れたりするのでそういうものだと思ってのんびり旅するのがいいようです。今回は、バスがなかなか来なくて戻るのに2時間以上かかりました。

サンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナに最も近い駅であるポンテ・ガルデーナ駅。ここからバスでサンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナに戻る。

サンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナに戻ってレストランで食事です。ロングトレイルの後のビールは格別ですね。イタリアはけっこう物価が安いので助かります。

朝の8:30にホテルを出て戻ったのが18:00くらいでした。この食事はレストランのテラス席で19:30くらいですがヨーロッパの夏は昼が長く日没が20:30くらいです。ゆっくり遊べていいですね。

今回利用したホテル

Garni Le Chalet

今回サンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナで利用したホテルガルニ・レ・シャレーです。年配の優しいご夫婦で経営されているペンションという感じです。世界遺産の中心部にありながら、おいしい朝食付きで2名一部屋一泊8,600円という大変リーズナブルな価格で6泊させていただきました。

目の前にバス停があってレストランやカフェも近くにたくさんありロケーションがとてもよかったです。海外のホテルを自分でとる方法はこちらの記事にまとめてあるのでよかったら参考にしてください。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。ドロミティはほかにもたくさんの見所があるでほかの記事にまとめてあります。興味があればぜひそちらもご覧になってください。

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