海外旅行は、工夫すれば費用を抑えながら十分に楽しめます。
ただし、安さだけを追いかけて、移動が苦痛になったり、食事を楽しめなかったりしては本末転倒です。
私たち夫婦はこれまで20か国以上を旅し、航空券や宿泊先を自分で手配する旅行も、旅行会社にほぼ全体を任せる旅行も経験してきました。
その中で分かったのは、すべてを最安にするよりも、満足度を下げずに節約できる部分を見つけることが大切だということです。
この記事では、私たちが実際の海外旅行で続けている7つの節約方法を紹介します。
海外旅行は満足度を下げずに安くする
海外旅行の費用は、大きく分けると次のようになります。
- 航空券
- 宿泊費
- 現地交通費
- 食費
- 通信費
- 手荷物料金
- 観光や買い物の費用
この中で、私たちが優先的に節約するのは、移動方法、宿泊方法、食事、通信、荷物です。
一方で、本当に見たい景色や体験したいことにはお金を使います。
海外まで行ったのに、数千円を惜しんで一番やりたかったことを諦めてしまえば、旅行全体の満足度が下がってしまうからです。
海外旅行を安くする方法1|個人手配とツアーの両方を比較する
以前の私は「旅行会社を使わず、自分で航空券とホテルを取った方が安い」と考えていました。
確かに、航空券やホテルを個別に組み合わせることで、安くて自由な旅行を作れることがあります。
行きたい都市を自由につないだり、気に入った街に長く滞在したりできるのも個人手配の魅力です。
一方で、ツアーや旅行会社の手配の方が安い場合もあります。
空港から離れたリゾートや、送迎・国内線・船などを組み合わせる必要がある旅行では、旅行会社に任せた方が分かりやすく、トラブル時の安心感もあります。
私たちがラゲン・アイランド・リゾートへ行ったときは、航空券や宿泊を含む、ほぼ旅行全体を旅行会社に手配してもらいました。
反対に、ヨーロッパの街をいくつも巡る旅行では、自分たちで航空券やホテルを予約しています。
最初からどちらか一方に決めず、次の項目を比較するのがおすすめです。
- 航空券とホテルを別々に取った場合の総額
- ツアー料金に含まれるもの
- 空港送迎の有無
- キャンセル条件
- 予定変更のしやすさ
- トラブル時の連絡先
表示価格だけでなく、手荷物料金や送迎料金まで含めた総額で比べます。
海外旅行を安くする方法2|直行便だけでなく経由便も調べる
直行便は早くて便利ですが、経由便にすると航空券が安くなることがあります。
私は以前、カタール航空を利用して、ドーハ経由でドイツのミュンヘンへ行きました。
ドーハでの乗り継ぎ時間は約22時間ありましたが、その時間を利用して街を観光できました。
市場の雰囲気と、近代的な建物が並ぶ街の両方を楽しめたため、単なる待ち時間ではなく、旅行先が一つ増えた感覚でした。
当日申し込みの流れや実際に巡った場所は、ドーハ乗り継ぎ観光|2014年無料ツアー体験と2026年の違いで写真付きで紹介しています。

長い乗り継ぎ時間を空港で過ごすときは、私たちが実際に利用してきたプライオリティ・パスも役立ちます。夫婦で安く持つ方法は、プライオリティパスを夫婦で安く使う方法で詳しく紹介しています。
ただし、経由便なら必ず得になるわけではありません。
乗り継ぎ時間が短すぎる便や、空港が変わる便、別々の航空券として発券される便は、遅延時の負担が大きくなります。
航空券比較サイトで候補を探す場合も、予約前に次を確認します。
- 預け荷物を含む総額
- 乗り継ぎ時間
- 利用する空港
- 航空券が一つの予約になっているか
- 変更・キャンセル条件
- 予約先が航空会社か旅行会社か
「早く予約すれば必ず安い」とも限りません。
私たちは旅行日を決めたら、すぐに予約するのではなく、複数の日程や経路を検索し、価格をしばらく確認してから決めています。
海外旅行を安くする方法3|現地のバスや鉄道を利用する
空港からホテルまでタクシーを利用すれば簡単ですが、料金は高くなりやすいです。
現地のバスや鉄道を利用すれば、交通費を大きく抑えられることがあります。
公共交通機関には、安さ以外の魅力もあります。
地元の人が通勤や買い物に利用するバスに乗ると、その国の日常生活が見えてきます。
観光客向けの場所を巡るだけでは分からない、街の雰囲気を味わえるのです。

実際に台湾を10泊11日旅したときは、台北から高雄までは1人730台湾ドルの豪華な長距離バス、帰りは台湾新幹線を利用しました。航空券や宿泊費を含む旅行費用と旅程は、台湾10泊11日の費用は夫婦2人で約18万円で紹介しています。
私たちにとっては、切符の買い方を調べたり、乗り場を探したりすることも旅行の一部です。
ただし、次のような場合は無理をせず、タクシーや送迎を利用します。
- 深夜や早朝に到着する
- 治安に不安がある
- 大きな荷物がある
- 乗り換えが複雑
- 長時間の移動後で疲れている
安全性や体力まで削る節約はしません。
海外旅行を安くする方法4|スーパーと自炊を組み合わせる
海外旅行では現地のレストランも楽しみたいものです。
しかし、長期旅行で毎食レストランを利用すると、食費が大きくなります。
私たちは、レストランでの食事と、スーパーで買った食材を使う食事を組み合わせています。

海外のスーパーは、食費を抑えられるだけでなく、それ自体が観光になります。

日本では見かけない野菜、チーズ、ハム、総菜、調味料などが並んでおり、地元の人の生活を感じられます。
キッチン付きのアパートメントやホテルなら、簡単な料理も作れます。
本格的な料理をしなくても、次のようなものがあれば十分です。
- パン
- チーズやハム
- 果物
- ヨーグルト
- 総菜
- 飲み物
すべての食事を節約するのではなく、昼は外で現地料理を食べ、朝や夜を簡単に済ませる方法もあります。
私たちは、スーパーで買った食材を部屋で食べる時間も、海外旅行の楽しみの一つだと考えています。
海外旅行を安くする方法5|通信方法を旅行ごとに比較する
以前は、海外へ着いたら現地のSIMカードを購入することが多くありました。
現在は、現地SIMのほかに、eSIMや日本の通信会社の国際ローミングも選べます。
どの方法が安いかは、渡航先、旅行日数、必要なデータ量、使用しているスマートフォンによって変わります。
私たちは旅行前に、次の3つを比較します。
- 日本の通信会社の海外利用料金
- 渡航先で使えるeSIM
- 空港や街で購入できる現地SIM
数日間の旅行なら、設定が簡単な国際ローミングが便利な場合があります。
一方、長期滞在では、eSIMや現地SIMの方が安くなることがあります。
価格だけでなく、次の点も確認します。
- 自分のスマートフォンで使えるか
- データ容量
- 利用できる日数
- 電話番号の有無
- テザリングができるか
- 開通できなかった場合のサポート
海外旅行では、地図、翻訳、航空券、ホテル予約などでスマートフォンを頻繁に使います。
通信費を数百円安くするために、現地で使えなくなってしまう方法を選ぶ必要はありません。
海外旅行を安くする方法6|荷物を機内持ち込み中心にする
私たちは2週間以上の海外旅行でも、大きなスーツケースを使わず、バッグ一つで出かけることがあります。
妻が15日間の海外旅行へ実際に持っていった服の枚数と選び方は、女性の海外旅行の服装|15日間を機内持ち込みリュックだけで旅した全衣類で写真付きで紹介しています。

荷物を機内持ち込みだけにすると、LCCなどで預け荷物料金を節約できる場合があります。
飛行機を降りた後も、荷物が出てくるのを待つ必要がありません。
現地でバスや鉄道を使うときも、大きなスーツケースがない方が移動しやすくなります。
荷物を減らすために、私たちは次のような工夫をしています。
- 服を着回す
- 現地で洗濯する
- 宿のアメニティを確認する
- 同じ用途の物を重複して持たない
- 重い物を減らす
- 現地調達できる物は持ちすぎない
ただし、機内持ち込み手荷物の個数、サイズ、重量は航空会社や運賃によって違います。
同じ航空会社でも、予約したプランによって条件が変わることがあります。
予約時と出発前に、必ず利用する航空会社の公式情報を確認します。
荷物を減らすことがストレスになる人や、家族旅行、冬の旅行では、無理に機内持ち込みだけにする必要はありません。
海外旅行を安くする方法7|移動を減らして一つの街に長く滞在する
短期間で多くの都市を巡ると、交通費が増えます。
飛行機や鉄道で移動するたびに、移動費だけでなく、空港や駅までの交通費も必要です。
そこで私たちは、気に入った街に長く滞在する旅行もしています。
一つの街に長く滞在すると、毎日有名な観光地へ行く必要がなくなります。
街を散歩したり、スーパーで買い物をしたり、部屋でゆっくり過ごしたりできます。
宿泊日数が長いプランや、キッチン・洗濯機付きの宿を選べば、食費や洗濯代も抑えやすくなります。
移動を減らすことで、費用だけでなく体力も節約できます。
多くの場所を短期間で巡る旅行とは違いますが、暮らすように滞在することで、その土地を深く知ることができます。
お土産は軽くて帰国後も使える物を選ぶ
お土産を買いすぎると、荷物が増え、預け荷物の追加料金が必要になることがあります。
私たちは、軽くてかさばらず、帰国後も使える物を選ぶようにしています。
よく買うのは次のような物です。
- 調味料
- コスメ
- 軽い衣類
- 小さな日用品
イタリアを旅行中、履いていたトレッキングシューズの靴底が剥がれ、現地で新しい靴を購入したことがあります。
その靴は帰国後も使い続けました。
日本で履くたびに、イタリアの山を歩いたときの風景を思い出せます。

このとき歩いたドロミティの景色やルートは、サッソルンゴを5時間歩いた旅行記で詳しく紹介しています。
旅先で購入した物を長く使えば、一度きりのお土産ではなく、旅行の記憶を何度も楽しめます。
実際に海外旅行費用を抑えられた例
以前、お盆を含む15日間で、モスクワ、ベネチア、クロアチアを巡ったことがあります。
航空券、宿泊費、現地で使った費用を含めても、当時は1人あたり総額20万円未満でした。
年末年始に台湾へ11日間滞在した旅行では、当時の総額は1人あたり約9万円でした。
現在は航空券や宿泊費、為替が当時とは違うため、同じ金額で再現できるとは限りません。
それでも、
- 経由便も含めて探す
- 現地の交通機関を利用する
- スーパーを活用する
- 荷物を減らす
- 移動を詰め込みすぎない
という方法は、現在の旅行でも使えます。
安さだけで予約しない
海外旅行を安くしようとすると、最安値だけに目が向きがちです。
しかし、次のような条件には注意が必要です。
- キャンセルや変更ができない
- 乗り継ぎ時間が短すぎる
- 空港から宿までの移動が困難
- 予約先の連絡先が分かりにくい
- 安全性に不安がある
- 口コミや条件を十分確認していない
少し安くても、予定変更やトラブルで大きな費用が発生すれば、結果的に高くなります。
価格、安心感、自由度を比べ、自分たちの旅に合う方法を選ぶことが大切です。
まとめ
私たちが実践している海外旅行を安くする方法は、次の7つです。
- 個人手配とツアーの両方を比較する
- 直行便だけでなく経由便も調べる
- 現地のバスや鉄道を利用する
- スーパーと自炊を組み合わせる
- 通信方法を旅行ごとに比較する
- 荷物を機内持ち込み中心にする
- 移動を減らして一つの街に長く滞在する
すべてを一度に実践する必要はありません。
旅行の目的は人によって違います。
費用を抑えることで満足度まで下がってしまうなら、その節約方法は使わない方がよいでしょう。
自分たちが負担なく取り入れられる方法だけを選び、浮いたお金を本当に体験したいことに使うのが、海外旅行を安く楽しむコツです。